2月のDASH海岸。
春を感じさせる陽気だが、水温は冷たく9℃。
日差しの当たる干潟には、今年初めて、ボラの稚魚やケフサイソガニの姿。
干潟の様子を調べてみると…
達也「砂の場所が広がってる。足の触った感触が変わったな」
3年前まではヘドロが溜まっていた場所には、干満の潮の流れで、砂がフェンスを越え沖側へ流れ、約5p程堆積していた。
そこに自然と干潟ができ、より生物が棲みやすい環境になっていた。

そんな干潟で発見したのは、ガザミの脱皮した抜け殻。
甲羅をはがしてみると…
木村さん「内臓が残ってますね。カニって内臓ごと脱皮するんですよ」
城島「え!?内臓ごとですか?」

カニの脱皮は、甲羅の後ろに横割れが生じ、古い内臓の膜ごと後方へ脱皮する。
そして殻や膜が柔らかいうちに大きく成長する。

さらに砂地で城島が発見したのは…
城島「これ、イソギンチャクかな」
これまで発見した石を好むタテジマイソギンチャクとは異なり、砂地を好むイソワケイソギンチャク。
わずか50pの範囲で、岩礁と砂地という棲み分けをしていた。
イソワケイソギンチャクの特徴は、
木村さん「藻類を体の中に飼っているんですね」
体内にいる褐虫藻(かっちゅうそう)は老廃物を摂取し、光合成をすることでエネルギー変換し、イソギンチャク供給している。
また、触手で餌を捕食もすることで、栄養を摂取することができる。