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ふるさと函館での出会いから、早一年。
道子の道草の旅は、青森県六ヶ所村。
太一「これすごいよ、湖?」
やって来たのは、面積約63平方キロメートルにも及ぶ広大な小川原湖。
湖が凍った氷上では、何やら釣り人の姿が…。
長瀬「ワカサギかな?」
確かめに行こうと思ったその瞬間、道子が道端のビニールシートに反応し、馬車は急ストップ!
長瀬「色がついているものが怖いんだね」
馬の目は、黄、緑、青色の順によく見え、それらの色には敏感に反応する。
風になびくブルーシートにさらに警戒を強めたか。
これからも、徐々に慣らしていかねば。 |
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改めて、凍った小川原湖の氷上へ。
一方、道子は陸で、雪の下の草を探してお留守番。
氷の厚さは30p。寒い日が続く真冬には60p近くにもなるという。
その分厚い氷の上で行われていたのが、氷の下のしじみを採る小川原湖の伝統漁、「寒しじみ漁」。
太一「しじみだ!でかい!」
昭和30年頃より行われ、漁獲される「大和しじみ」の水揚げ量は全国三位。
今年は6年ぶりに湖面が全面凍結し、もう一つの伝統漁、ワカサギやシラウオを網で追う「氷下曵き漁」は40年ぶりに行われた。 |
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湖面に開けた1m四方の穴の中に、先端にカゴのついた長さ約10mの「鋤簾」を水深1.8mの湖底まで沈め、鋤簾をロープで巻き上げ、しじみを掬い採る。貝殻と石の中に混じって、採れたのは大和しじみ。
太一「あさりサイズだよ」
採るまでに最低4年かかり、10年ものになると2p大程にもなる。
採れたての大和しじみのエキスたっぷりのしじみ汁をいただき、冷え切った体もポカポカ温まった。 |
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