さらに、植木町にはさらに驚くべきナスがあった。
ここ植木町を中心に栽培されている、熊本の伝統野菜“大長ナス"。
先ほどの筑陽の約3倍で70cmほどにもなり、日本一の長さ。
その大長ナスを育てているのは、大長ナス部会の長井村さん。
果肉は柔らかく甘みがあり、種もほとんどないので、生でもかぶりつく。
そして、70cm程度になるには約30日かかるというが、ナスは紫外線が当たると、ナスニンという紫色の色素に変化し色づくため、成長の幅が年輪のように分かる。

だが、ナスと言えば思い出すのはDASH村での事、せっかく育てたナスが害虫の被害にあった。
その害虫対策として、ここではある虫を使う。
長井さんが葉に振り掛けるのは、“スワルスキーカブリダニ"。
これは、ナスに着く害虫を退治してくれる有難い虫で、美味しいナス作りに欠かせない。
そうして、収穫された大長ナスは、専用の定規で長さを測り、各大きさごとに振り分けられ、全国へ出荷される。

そして、食べ方も豪快だった。
まず、採れたての大長ナスを、そのまま網の上に並べて炭焼き。
それを待つ間に、そのほかの大長ナスのレシピ、ごま油をつけて食す生のスティックに、からし蓮根で有名な熊本らしい辛子漬け、身を分厚く切ったフライも頂く。
そして、いい具合に焼き上がった大長ナスは、真ん中を割いて、めんつゆとかつお節をかけて味わう。
城島「今まで食べたナスで1位だ」