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そして、足下の土を見てみると、白い斑点があり、微量な塩分が混ざっているのが分かる。
実はここは、もともと海だった所を埋め立てて出来た土地。
塩トマトが出来る土は粘土質で、他の土よりも塩分を吸い上げやすい。
塩分が邪魔をして根っこから水を吸えなくなると、実は小さくなるが、甘さだけがぎゅっと凝縮する。これが塩トマト。
しかも、その粘土質の土はハウスの中でも場所が点在しているため、塩トマトが生る場所も点々としている。 |
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まさに海の恵みから産まれた塩トマト、甘さはどのくらいなのか。
それを計るのは、光で糖度(甘さ)を計測できる機器“フルーツセレクター"。
果実を傷つける事無く、光の反射具合で糖度や酸度を計れる優れもの。
通常、糖度6以上は甘いと言われるトマト。
まず普通のりんかは、6.1度と標準的な値。
そして塩トマトは、11.9度とおよそ2倍の甘さ。
さらに、中にはメロンに匹敵する程の甘さ、14度の塩トマトもあった。
ちなみに、お値段は10個で4000円の値がつくものも。
そんな希少な塩トマト、濃厚なトマトジュースにして堪能。 |
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そして、熊本を代表する野菜がもう一つ。
やってきたのは熊本市内、植木町。
そこにあったのは、秋から春にかけてハウス栽培する長ナスの一種“筑陽"の中から選ばれた、“肥後のでこナス"。
作っているのは、アパレル業界からナスの魅力に取り憑かれ、農家に転身した木山英樹さん。
毎年DASH村でも作っていた野菜だけに、木山さんとのマニアックなナス談義は止まらず。
こうして収穫された木山さんのナスは、灰汁が少なく柔らかいため、油との相性が抜群。 |
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