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その方こそ、伝説の漁師、海人三郎こと、本名・下地清栄(しもじせいえい)さん58歳。
三郎とは、6人兄弟の三男坊だったため呼ばれるようになったニックネーム。
海で遊び育ち、中学卒業とともに憧れていた海人になると、持ち前の身体能力で25歳から16年間、石垣島の潜水漁で水揚げ量のトップに君臨。
様々な技を駆使し、イソマグロなど、どんな大物も格闘し、捕らえてきた。 |
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そんな彼の一番の相棒が、“長イーグン"と呼ばれる道具。
達也「めっちゃ長い!これで魚を突くんだ」
イーグンとは、沖縄地方の方言でモリのこと。
通常のイーグンと比べてみると、長さはおよそ3倍の6m、重さは4倍近くあり4kgにもなる。
手元のゴムがバネとなり、水中でこの長イーグンを放って魚を突くのが“長イーグン漁"。
現在、この長イーグンを使って漁をするのは三郎さんだけという。 |
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それではさっそく、伝説の海人の技を知るため出港!
漁場を探し、数km先の海を見つめる三郎さん。
三郎さん「長イーグンは波があると揺さぶられて扱いにくい」
海の状況に左右されやすい長イーグン漁では、場所選びも重要。
海人歴43年、三郎さんの頭の中には数百もの漁場が詰め込まれている。
その中からこの日選んだのは、ひと際波が穏やかな西表島の西側のポイント。 |
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