DASH島に初上陸してから2か月、本格的に始まった開拓。
10月某日、島の南側の岩場の潮だまりでは、朝から城島が食料調達。
満ちた潮がひいた時に岩場のくぼみに、海水の水たまりが出来る。
そこは深さ50cm、満潮時、岩場の生き物が取り残されていることも多い。
岩場で多く見られるミドリイソギンチャクや、ホンヤドカリ、キイロウミウシなどがいるのが見えるが、どれも食べられそうにない。
と、刺身や佃煮で美味い魚、クモハゼを発見!
網で捕まえようと試みるも、あえなく逃げられてしまい、いまだ獲物の無い男は、この日も収穫なし…だった。

その頃、達也は入り江の港で何やら舟を点検中。
かつて地引き網漁に使っていた舟を頂いたが、老朽化で舟底に穴が開き、以前、漁の際に海に浮かべたら、穴から水が漏れ出てきていた。
まずは、舟を裏返して漏れてくる光で穴の場所を確認する。
それは底のひび割れから穴へとつながる水漏れのようだった。
単純に穴を塞ぐだけでは対処できない。
達也「“サバニ"の直し方でいけるかな?」

それは3年前、沖縄の港で同じような状態の“サバニ舟"を修理。
真夏の長距離レースを完走するまでに仕上げた。
その時の経験と知識、さらに達也の大工の腕を活かし、早速修理に取り掛かる。
直し方は、痛んだ箇所を六角形にくり抜き、別の木材で同じ形の栓を作る。
側面に角度がついているため、水圧に押されて、より強く締まっていく仕組み。
その栓は島に流れ着いた流木の中から、水に強い杉の材を選んで使う。