DASH島、小島の北側。
この日、松岡は、ひとり船を漕いでいた。
その場所、実は、以前、達也が潜った際、海底の岩場に潜む、クロアナゴを見つけたポイント。
アナゴ、と言えば、TOKIOは横浜のDASH海岸の沖でアナゴ漁を学んだことがあった。
それは、東京湾の漁師・斎田さんに教わったプロの仕掛け“アナゴ筒"。

斎田さんの船には、それがおよそ200本。
その一本一本にアナゴを捕まえるための工夫があった。
塩化ビニールのパイプの中にエサを仕掛け、その両側に「返し」をつける。
エサの匂いを嗅ぎつけたアナゴが筒に入るが、返しがあるため、出ることができない仕組み。
そこで、斎田さんにアナゴ筒を5本お借りし、この東京湾伝統の技をDASH島でも試してみることに!

東京湾ではエサにイカやイワシを使ったが、今のところ、島で調達できるエサは簡単に釣れるベラだけ。
アナゴが食うかは分からないが、やってみるしかない。
まず、目印に島に流れ着いた発砲スチロールで作ったブイを浮かべ、石のオモリをくくりつけ、次々と筒を沈めていく。
エンジンの無い船のため、東京湾でのように、船を走らせながら、30mごとに仕掛けを落とすことはできないが、潮の流れのおかげで、仕掛けはきちんと広がり、4本が砂地へ。