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ただし、落としたかったのは岩場。
クロアナゴがいた岩場に落ちたのは一本だけだった。
ともあれ、待つ事しばし。
まず、砂地に落ちた筒を揚げるが、1本目は不発。
2本目には、細長く伸びた腕が特徴的なクモヒトデが捕獲。
クモヒトデは、浅瀬から深海まで至る所に生息し、腕の長さは60cmになるものもある。
しかし、狙いはアナゴ、残り3本の筒には入っているか? |
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と、次に揚げた筒に入っていたのは、
松岡「アナゴ…じゃないよね?」
一見アナゴのような姿だが、よく見ると頭に目は見当たらず、体からは徐々にネバネバしたものが!
こいつの名は、「ヌタウナギ」。
ほとんどは深海に住むが、日本近海には例外的に浅い海の砂地に住む種類もいる。
松岡は初見だが、あの男には覚えがあった。 |
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「ヌタウナギ」と言えば、以前、乾燥肌で悩む城島が行った、“一番うるおう お風呂"を探す実験で使われた。
このヌタウナギ、刺激を与えるとネバネバした液を出すが、これに多く含まれているのが保湿効果が高いムチン。
カサカサだった城島の肌をしっとりと、コーティングしてくれた。
それにしても、ここまでの収獲、ヌタウナギ13匹、アナゴはゼロ。
限られた物で行う漁、今後はさらにやり方を工夫せねば。 |
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