「トウモロコシがミソ」〜草履の作り方 (明雄さん)

昔の農村は冬場の農閑期に副業として、また翌年の農作業に
必要なものを作っていた。その一つが「草履」。

長い藁を拠った縄を編みながら、土台を作っていく。
このとき、先人たちは藁の他にもう一つの材料を用意していた。
それが、「トウモロコシの皮」。
夏に収穫したトウモロコシの皮は一ヶ月天日干しして乾燥させることで、
ひっぱっても千切れる事の無い、草履の強度を高めるには良い材料になる。

また、出来上がった草履は足のサイズより小さ目になるのもポイント。
履けば履くほど土台は伸びて、やがて足にピッタリ合うサイズになる。

明雄さんのこの助言を真に受けすぎた城島、かかとの部分が全く草履にあたっていない草履が完成。
草履を大きくするために、来年は誰よりも多く働くに違いない?


【つる籠の作り方】

30本ほどの藁を木槌で打って柔らかくし、縄を拠る
 →縄の拠り方はこちら
約150cmほどの縄(中しん縄)で丸めて両足の親指にかけ、
骨組みを作る
別の縄を、起点となるつま先部分から交互にくぐらせながら
編みこんでいく。このとき、縄をトウモロコシの皮で包みながら編む
これを繰り返して土台が出来たら、
中しん縄を引っ張り「かかと」の部分を仕上げる
さらに余った縄を底から通して鼻緒を結って完成!



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