NNNドキュメント

ＳＮＳに数分おきに投稿され、老若男女問わず多くの人が短歌に夢中になっている。何でもない日常にある、“小さなトキメキ”を言葉という形にして残すことができるからだ。人によってそれは「心のお守り」にも。コロナ禍が明けて人と会って言葉を交わせる時代に戻ったからこそ、ＡＩが一瞬で言葉を並べ膨大な歌を作ることができる時代だからこそ、言葉の大切さを感じたい。心のトキメキを３１音にのせて歌ってみませんか。

終戦前、朝鮮半島出身の男性と結婚し、戦後韓国で暮らした日本人女性たちを「残留（在韓）日本人妻」と呼ぶ。今よりも強い反日感情が渦巻く中での差別や貧困。そして朝鮮戦争による混乱。ふるさとへ帰りたくても帰れない葛藤。その暮らしは想像を絶するものだった。そんな女性たちに手を差し伸べ続けたのが、國田房子さん１０８歳。生き残る日本人妻がほとんどいなくなった今、その記憶と忘れてはならない女性たちの足跡をたどる。

小児集中治療室「PICU」の医師は、日本にわずか２３０人。兵庫県の黒澤寛史医師（４８）は、そのトップランナーです。“怠け者”と自身を呼び、子どものためなら一生懸命になれると小児科医になりましたが、２０年前に救えなかった幼い命がきっかけで「PICU」へ。しかし、そこは子どもが一番亡くなる場所。さらに救えない命に直面します。子どもが当たり前に助かる未来へ、黒澤医師の小さな命に向き合う姿を追いました。

アメリカ人映像作家のアリ・ビーザーさんの祖父、ジェイコブ・ビーザーさんは、広島と長崎の両方に原爆を落とした唯一のＢ２９搭乗員だった。そして、長崎市に暮らす原田小鈴さんの祖父、山口彊（つとむ）さんは、広島と長崎で２度被爆した。原爆投下から78年が経った今、孫の２人が手を取り合った。キノコ雲の上と下で何があったのか？戦争がもたらすものは何か？生き残った子孫が国境を越えて反戦、平和を訴える姿を追った。