061213.【終了報告】千住博&野地秩嘉トークイベント
12月4日(月)の美術館閉館後に、トークイベントが開催されました。
国内外でご活躍の日本画家千住博氏と、本展のカタログにもご執筆いただきました野地秩嘉氏によるトークイベントが、スーパーエッシャー展展示室内で開催されました。申し込まれた約50名の参加者は1時間のトークの後、貸切状態でゆっくりと展覧会を鑑賞して頂きました。
野地氏が聞き手となり、千住氏に色々な質問を投げかるスタイルで、トークイベントは進行していきました。
野地氏と千住氏は「ニューヨーク美術案内(光文社)」を出版していることもあり、さすがに息もぴったり。
思いがけないエピソードもいくつか飛び出しました。日本画家として知られる千住氏ですがかつては、版画家を目指したことがあったとか?!そのため、エッシャーの作品を版画という技法から紐解いて行くような興味深い話しを聞くことが出来ました。また、時代を追って変化していく作品変遷に関しては、第3章平面と立体の正則分割では、戦争の時代の背景か狂気を感じ、第4章になると歳のせいか狂気も落ち着き、すこし丸くなった印象を受けるといったような独特な視点も聞くことが出来ました。
参加者のエッシャー作品の見方も一層深みを増すようなそんな貴重な内容のイベントとなりました。
御忙しい中、会場まで駆けつけて頂いた千住博氏、野地秩嘉氏ありがとうございました。
