「花の2区」の復路、9区は、「裏の2区」とも呼ばれる影のエース区間。ゴールが近づくにつれ、優勝争いやシード権を巡る競争が一段と激しくなる重要なポイント。
4キロ地点、 トップを快走する青山学院・神林が11分15秒で通過。
7.7キロ地点、青山学院・神林が権太坂に入り、軽やかな足取りで上っていく。2位の東海大・松尾は9区スタート時から23秒差が広がり2分23秒差。先頭から6分22秒差の3位で國學院大、さらに1分20秒遅れの4位で明治大。5位の東京国際大はトップから8分9秒差。6位・帝京大、7位・東洋大、8位・駒澤大、9位に早稲田大と続く。シード権圏内を走る10位の中央学院と、11位の創価大との差はわずか10秒。
14.5キロ地点、先頭の青山学院・神林が区間新記録ペースで快走を続ける。東海大・松尾との差は2分35秒とさらに広がる。東海大から4分42秒差の3位で國學院大。
19キロ地点で苦しそうに顔をゆがめながらも走る青山学院・神林は依然として区間新記録に迫るタイムで走る。
青山学院が鶴見中継所の目前に迫るころ、早稲田大・新迫が駒澤大・神戸を抜いて前に出る。しかし、差は開かずに並走状態。8位争いに期待がかかる。
鶴見中継所を神林がトップで襷リレー。10区のスタートが勢いよく切られた。2位の東海大はトップから3分42秒と大きく遅れ、さらにそこからトップと8分21秒遅れて3位の東京国際大が襷をつなぐ。3位と7秒差で4位に食い込んだ明治大、順位を2つ下げた國學院大は5位で鶴見中継所に飛び込んだ。以下、6位に帝京大、7位に東洋大、8位に早稲田大、9位に駒澤大。熾烈なシード権争いを続けていた中央学院が10位で襷をつないだ。54秒遅れて11位で創価大もアンカーがスタート。日本体育大、日本大、筑波大は無念の繰り上げスタートとなった。