◆ 勝俣真理子さん
箱根駅伝ミュージアム
2005年3月、往路フィニッシュ・復路スタート地点の芦ノ湖畔に開設。各大会の名シーンを記録した貴重な写真、往年の名選手が愛用した品々、そして真剣勝負の裏側にあるさまざまなエピソードなど、テーマを区切って展示し、箱根駅伝の歴史と伝統、その魅力を広く発信している。開館時間は【平日】10:00~16:30【土・日・祝】9:30~17:00


2005年3月19日 往路フィニッシュ地点から数十メートルの場所に「箱根駅伝ミュージアム」がオープンしたことで、私の生活は大きく変わり、そして箱根駅伝にも少しばかり関わらせて頂くこととなりました。
施設開業に際しては、社内でプロジェクトチームが発足し、そのメンバーにも加わり1年足らずの準備期間の中、箱根駅伝を深く知ることより、準備作業に追われオープンの日を迎えました。
オープンはしたものの、そう簡単にお客様がいらして下さるわけもなく、またご来館のお客様もご満足いただける施設という評価も頂けず、なかなか苦しい幕開けとなりました。何が足らないのか?お客様は何を見たいのか?知りたいのか?考える日々の中で、駅伝といえばたすき・ユニホーム・のぼり旗。
まずはこれらをミュージアムに展示するために、出場大学からご協力を得る事が必要と思い、各大学の広報課の方や学生課の方を通じて陸上関係者へつないで頂き、1校ずつ訪問し大学のご理解とご協力を頂き、現在の土台を作ることが出来ました。 
どちらの大学へお邪魔しても、皆さん親切丁寧にご対応頂き、こちらの勝手なお願いを最大限汲みとって頂きました。今でもそのことは感謝に堪えません。それからは少しずつ箱根駅伝を知って頂く観光施設として定着する中で、私の興味は箱根駅伝だけにとどまらず、選手の方々の日常生活や練習に及び、ありとあらゆる競技会に足を運ぶようになりました。出雲駅伝・全日本大学駅伝・都道府県対抗男子駅伝の応援観戦はもちろん、遂には合宿への訪問まで・・・(笑)
目標に向かい日々の練習や、夏合宿といったハードで長い走り込み期間などに訪問する機会に恵まれた私をさらに箱根駅伝漬けにした要因は、選手皆さんの努力や頑張りと、箱根駅伝に懸ける思いです。

ここ4年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、なかなか思うような応援も出来ませんでしたが、主催者の皆様、共催・スポンサー企業・大会運営に関わる全ての方々の熱意と努力のお陰で、2024年お正月に100回大会を迎えられることを心よりお祝い申し上げます。
2024年1月2日、私は23チームの選手皆さんが箱根の山を上りきり無事に往路フィニッシュをしてくれることを願っています。そして、1月3日は全チームが大手町フィニッシュに到着することを楽しみに、箱根から大手町へ向かいたいと思います。
箱根駅伝に出場するすべての皆さんを応援しています。