正しい日本語知ってるンデス!

2013.01.09
大人としては身に付けておきたい、でも間違いがちな、あやふやな日本語をクイズで出題。
正しい日本語、あなたはどのくらい知っていましたか?(監修:名古屋大学教授 言語学者 町田健先生)
 
問題1 「なし崩し」の使い方、正しいのはどっち?
A.「なし崩しに借金を返済する」  B.「話し合いはなし崩しに終わった」
 
⇒答え:A
 「なし崩し」とは“返済”の“済”の字を使って「済し崩し」と書いて、『物事を少しずつ片づけていく』というのが本来の意味。「崩す」という漢字のイメージから『ぐずぐずになって崩れて、うやむやになる』という間違った意味で使われがち。
 
問題2 潮時という言葉の使い方、正しいのはどっち?
A.「あのベテラン選手はそろそろ潮時だね」  
B.「ようやく潮時だ。新規事業を始めよう」
 
⇒答え:B
 潮時とは、元々は『漁師が漁に出る時に潮の状況を判断して船を出すのに最も適した時』という意味で、本来は『物事を始めるのにちょうど良いタイミング』というプラスの場合に使われる。よく使われがちな「引き際」という意味ではない。
 
問題3「ジンクス」の使い方、正しいのはどっち?
A.「試合の前にトンカツを食べると負けるというジンクスがある」
B.「試合の前にトンカツを食べると勝つというジンクスがある」
 
⇒答え:A
 「ジンクス」はいい意味でも悪い意味でも使いがちだが、本来は縁起の悪い物事をいう。そのため、勝つなら「ジンクス」とは言わない。
 
問題4 「爆笑」の使い方で正しいのはどっち?
A.「一人でテレビを見ていて 春日のギャグに爆笑した」
B.「スタジオのみんなが爆笑した。やっぱり春日はおもしろい」
 
⇒答え:B
 爆笑というのは「大勢がいっせいにどっと笑う」様子のことを指している。一人でテレビを見ていて、笑うことは「爆笑」とは言わずに「大笑い」というのが正しい。