日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 杉山美邦、以下「当社」)は、2021年10月29日、スポーツ中継ライブ配信の効率的制作技術システムを独自開発し年間1,800試合以上の多種多様なスポーツ競技の中継制作実績を誇るEASY PRODUCTION株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 趙守顕、以下「イージープロダクション」)の株式を取得、日本テレビグループ(以下「当社グループ」)の関連会社とし、同社のスマートプロダクション※システムを活用した資本業務提携を行っていくことと致しました。
※「スマートプロダクション」とは次世代映像制作システムの総称。最新IP技術をベースに、小型化・省電力・少人数・リモート対応で高品質な中継を実現。

株式取得、資本業務提携の目的
当社グループは2020年11月に「新しい成長戦略」を策定し、その中で「デジタル領域事業の飛躍的拡大」を柱の一つとして位置付け、これまでも有料動画配信事業「Hulu」を筆頭に、広告付き無料動画配信サイト「TVer」などでの動画コンテンツ配信事業の拡大、配信コンテンツの拡充などに取り組んでおります。イージープロダクションは従来の放送システムとは思想が異なるライブ配信向けスポーツ中継システムを独自開発しており、当社が持つスポーツ中継制作ノウハウを掛け合わせることで、デジタル領域における当社グループ全体の存在価値を高めるとともに、企業価値向上に資するとの判断により株式取得・資本業務提携に至りました。

事業展開の概要
当社はプロ野球巨人戦、箱根駅伝、高校サッカーなどを含め、開局以来日本のテレビ史を飾る数々の大型スポーツ中継を制作、放送して参りました。今般、配信事業の特性、放送事業との相違点を整理し、スポーツライブ配信の環境において新たな挑戦を行うべく、配信に特化した技術会社との提携を通じてデジタル領域の拡大をはかるものです。

配信事業はテレビ放送事業とは異なり「放送枠」にとらわれることなく、多種多様なコンテンツを数多く提供していくことが可能となります。今回の資本業務提携により、低コストでのスポーツ中継の安定的かつ機動的な制作体制を整えて参ります。

これにより当社グループにおけるライブ配信コンテンツの拡充に加え、各種スポーツ競技団体やライブ配信事業者に対しても低価格で高品質なライブ中継映像をお届けしていくことで、より多くの生活者の皆様にスポーツ中継や、需要が拡大しているオンラインイベント等、様々なライブ映像コンテンツをお届けすることができると考えております。

また、全国に広がる日本テレビネットワーク各社との連携も進めることで、全国各地で開催されているスポーツ大会の映像化とライブ配信の拡大、ひいては地域ビジネス活性化への寄与も期待されます。さらには子供達や各種スポーツ大会の映像化により、競技普及、国民のスポーツ参画の裾野拡大への寄与も想定されます。加えて、こうしたスポーツ中継現場の大量確保により、スポーツに関わる若手人材の育成やシニア人員の活用などにも貢献していけると考えております。

1953年当社開局翌日に民放初のテレビスポーツ中継として実施した「プロ野球 巨人対阪神」以来、日本のテレビ史に残る数々のスポーツ中継を行うことで生活者の皆様に多くの感動をお伝えしてきた日本テレビが、デジタル領域でのスポーツ中継分野においても新たな挑戦を続けて参ります。

イージープロダクション コメント
今回、当社が設立以来培ってきたスマートプロダクションに関するノウハウと、日本テレビグループの持つスポーツ中継のフィロソフィー、豊富な経験及び系列局とのネットワークを相互に活用することにより、全てのスポーツを映像化して様々なコンテンツの価値を高めるという弊社の理念を実現し、企業価値向上を図ってまいります。

EASY PRODUCTION株式会社 会社概要 https://www.easyprod.tv/
■所在地:東京都港区北青山二丁目11番3号 A-Place青山6階
■設立:2017年9月29日
■代表者:代表取締役 趙守顕
■主要事業内容:スポーツ中継を始めとする映像スマートプロダクション
■これまでの主な実績
 プロ野球ファーム公式戦(9球団)
 全国高校サッカー選手権予選(東京、茨城、福岡)
 プロバスケットボール/Bリーグ
 バレーボール/Vリーグ
 女子プロゴルフ/ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ
 WBSCソフトボール世界選手権(国際映像制作)
 全日本女子野球連盟主催大会
 プロアイスホッケー/日光アイスバックス公式戦
 社会人アメリカンフットボール/Xリーグ、関東大学アメリカンフットボール
 その他多くのアマチュアスポーツ(野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール他)、ライブイベント、株主総会等

以上
日本テレビ放送網株式会社 社長室 広報部