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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2020年4月番組審議会概要

第537回日本テレビ放送番組審議会は、「新型コロナウイルス報道全般に関して」をテーマに、4月12日に放送された『真相報道 バンキシャ!』を取り上げて合評を行いました。
今回は感染防止のため、リポート提出という書面開催だったため、半期に一度、報告が義務付けられている2019年下期の「番組種別時間の報告」は、資料を委員に送付し、質問を受け付ける形で行いました。(全員出席)

  • 人との接触を8割減らすことの大切さと根拠が、分かりやすく説明されていた。そのために、不要不急の外出を控えようという視聴者へのメッセージや、事実や根拠は冷静に伝えており、メリハリがあり良かったと思う。
  • 外出用途として多いスーパーでの買い物の注意点や、外出先から帰ってきたときの注意点も知りたかった。視聴者にとっての関心事、有益になる情報を是非盛り込んでいって欲しい。
  • 伝え方が冷静でいいと感じた。不要不急の外出の8割減を目指す中、各地の温度差を分かり易く紹介していた。映像の力は影響力が大きいので、過剰な演出をしないように心掛けて欲しい。社会的責任を果たしていくことが大切で、政府や自治体が行う施策について、「目立つものだけを取り上げて、地味な施策を取り上げない」というようなことのないよう、正確で中立な報道を心掛けて欲しい。
  • 「バンキシャ」らしい取材が見られたのは、「その外出は必要ですか?」と、街に出ている人に突っ込んでいたこと。その回答には腹が立ったが、こういうことに腹を立ててしまう自分も、コワイと思った。
  • 人が人を裁くような形ではなく、まだまだ危機意識が足りないことを視聴者に伝える方法は、他にないものかと考えた。とにかく、未曾有の事態。報道の姿勢も問われるので、この問題が収束したら、ぜひ、報道について検証する番組も作っていただきたい。
  • 世界はすっかり変わってしまうことをしっかり自覚して、同じ思いを持つ人の未来の予感を聴いてみたい。また、行けない場所に行った気にさせるステキなTV画面を見たいし、TVの力で困っている人たちを助ける人に繋げて欲しい。
    ブレない立場、批判するチカラ、冷静な態度、優しい気づかいやユーモア。TVに求められることも同じだと思う。
  • 今、視聴者が欲しているのは、「言い切ってくれる人」。初期の頃は、報道番組の出演者も、政治家も、曖昧な言い方を多用し、人々の不安を増幅させた。未来の予想がつかない時代だからこそ、小さな事でも誰かに言い切ってもらえると、小さな安心が心の中に灯る。しかし反対に言うならば、今は「言い切ることができる人」に人心がなびきやすい時代。コメンテーターの人選に、慎重を期していただきたい。
  • 有事の際には、やはり人々はテレビに情報を求めることをつくづく感じる。テレビには、つながっている感覚がある。意識していなくても、今、これを同時に多くの人が見ているのだという気持ち。いざというとき、本当に危険なことが起きたときにはちゃんと知らせてくれるという安心感。そのつながっている意識が、とくに今回のような事態、状況では力を持つのだと思う。
  • かつての「3・11」のときにそうだったように、みんなが「詳しい情報」を知りたい、もしくは、自分で「詳しい情報」を調べようとしている。もちろん、なかには、流れる情報を「鵜呑み」にしている視聴者も多いが、アンテナを張っている視聴者にとっては、今回の番組は新しい情報や知見に乏しく、物足りないと感じられたかもしれない。とりあげるべき課題はたくさんあるが、日本テレビもこの国のメディアを代表するものとして、ていねいに必要なものを拾っていって欲しい。
  • 超高齢化社会の今、コロナ騒動が介護の現場にどんな影を落としているのかも、もっと掘り下げて欲しい。今後はコロナ感染が終息するまでの動向と共に、感染拡大が及ぼしたさまざまな影響をフォローすることも報道の重要な役割になる。局を挙げて横断的な形で取り組むことが求められると思う。
  • 高橋医師の解説の際、“自宅待機を遵守”、“3密をつくらない”、“自主的にロックダウン”というテロップが付されたのは良かったと思うが、接触率を削減した場合の比較についての解説は、どの程度視聴者一般に深刻に受け止められたかは疑問。テロップなどで、もう少し強調するような、または番組のベテラン司会者の巧みな説明があったほうが良いと思った。
  • 医療関係は難しい情報が多いが、専門家の知識、力を活用して、このウイルスを克服していくことが大切。このような時は皆が冷静に問題を理解できるような報道番組を作ってもらいたいと思う。テレビは力がある。色々大変だと思うが、指針を守って、見ている人に役立つ番組を作って欲しい。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「一番気をつけていることは、正しい情報、正確な情報を落ち着いてお届けすること。そして、何が大切なのか、何が正しいのかを見きわめるため、専門家の見解をしっかり取材することが重要。
番組制作については感染予防対策を徹底し、取材においてもマニュアルを作り実行しているほか、出演者は人数を極力減らし、スタジオを分けたり、リモート出演にするなど、つねに分散を心がけている。
いただいたご意見やご指摘はしっかり受け止め、今後も取材に番組制作に真摯に取り組んでいきたい。」