岡本 太郎  『芸術に生きた家』  2001/11/28放送

   
荒々しい門。
刻まれた名前、『OKAMOTO』…
時代やしきたりの枠に捕らわれず、自分にしかできないことを追求した芸術家、
岡本太郎の家です。


   
ここ東京・南青山は、生後まもない頃から、彼が両親と暮らしていた街。


   
35歳で戦地から復員すると、帰る家は跡形もなく、
誰が植えたのか、麦の穂だけが風になびいていました。


   
   
彼が同じ場所にアトリエのある家を建てたのは、1954年、43歳のとき。
それから、84歳で亡くなるまでの40年間、
この家で芸術に挑み、闘いながら、生き続けたのです。


   
所狭しと作品が並べられたリビング。
彼はエネルギッシュで、じっとしていることが大嫌い。


   
   
頭の中は、いつも作品のことでいっぱいで、
制作の途中でも、無邪気な子供のように家中を走り回ったり、
突然得意のピアノを弾き始めたり…。


全身から迸るパワーは、
常に芸術に向けられていました。
一日を、ひとときを惜しむように。


   
「生きる瞬間、瞬間に絶望がある。
私はそれを新しい色で塗り、切り開いていく。
絶望を彩ること、それが芸術だ」


岡本 太郎  『芸術に生きた家』  2001/11/28放送



 


次回(12月5日)の『心に残る家』は
フロイト 「心を見つめた家」をお送りします。
お楽しみに。


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