尾崎 豊  『少年時代を過ごした家』  2002/2/20放送

   
埼玉県朝霞市。
まだ自然の面影が残るこの町に、彼の家はあります。
同世代の若者たちを、飾らない詞と透き通る歌声で魅了したロックシンガー・尾崎豊。


   
子供の殻を破り、大人への扉を叩く多感な少年時代を、
彼はこの家で過ごしました。


   
「小さな小さな家で生まれ、大きな愛の温もりのなかで育った」


   
共働きの両親と兄との四人暮らし。
肩を寄せあい、夕食のテーブルを囲む家族は、優しく暖かな、偽りのない「愛」そのものでした。


   
   
   
けれども、この家を一歩出れば、世の中には嘘やたてまえや、偽善がはびこり、矛盾と憤りを感じていた少年・尾崎豊。


   
黒く塗り潰された机は、透明な心を持つ少年の、反抗のしるしだったのかもしれません。


   
玄関先の、バイクを入れやすいように段差を埋めたコンクリート。
彼はそこに、大好きなビリー・ジョエルの歌を刻みました。


   
「HONESTY」  誠実であること。
尾崎豊、15才のときのメッセージです。


尾崎 豊  『少年時代を過ごした家』  2002/2/20放送

 

MUSIC:『僕が僕であるために』尾崎 豊

次回(2月27日)の『心に残る家』は
ヴェルディ 『最愛の妻と暮らした家』
をお送りします。お楽しみに。


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