ピョートル大帝  『「世界」を見つめた夏の離宮』

(2004/7/7放送)


ロシア第二の都市、サンクト ペテルブルグ。
その優美な姿に、「噴水の都」とも呼ばれる宮殿は、
ロマノフ王朝、ピョートル大帝の、夏の離宮です。


   
西欧諸国の、国家として完成された姿に刺激を受けたピョートルは、
ロシアのヨーロッパ化を推し進めました。
「玉座の上の革命家」と呼ばれるほど、
揺るぎない信念を持ち、
様々な改革にあたって、近代ロシアの礎を築いたのです。


   
そして、1714年…。
彼は、ヴェルサイユ宮殿よりも絢爛にと、
この宮殿の建造に着手しました。


   
世界最高水準の技術で作られた、
大きな滝や、壮大な噴水仕掛け。
外国からの客人は、
初めて見る光景に圧倒され、
ロシアの革新と、ピョートル大帝の力を、ここに知るのです。


   
窓から、遥か彼方に望んだフィンランド湾。
彼の瞳に映ったのは、
やがて世界の大国と肩を並べる、
誇らしい母国の姿だったのかもしれません。


ピョートル大帝  『「世界」を見つめた夏の離宮』

(2004/7/7放送)

今回の放送のBGM♪
「魅惑」 Andrea Bocelli
次回(7月14日)の『心に残る家』は
エカテリーナ二世『夏の離宮・エカテリーナ宮殿』
をお送りします。
お楽しみに。