マキャベリ  『「君主論」を執筆した家』

(2005/6/29放送)


フィレンツェ郊外の、サンタンドレア・イン・ペルクッシーナ。
この小さな村に、
ルネッサンス時代の政治思想家、マキャベリの家があります。


   
役人として長く政治の世界で活躍した彼が、
公職をとかれ、失意のまま、この地にやってきたのは43歳のこと。


   
けれど、これまで政務に追われていたマキャベリは、
心ならずとも自由な時間を得ることになりました。


   
   
朝、太陽とともに目覚め、
近くの森や泉へ、美しい自然を求めに出かけたり、
日盛りに、裏庭のブドウの手入れをする。
そんな田舎暮らしの安らぎが、
やがて彼の心に、誓いを立てさせました。
もっと自らを高めるのだと。


   
その日より彼は、古典作品を読み耽りました。
古人から学ぶ厳粛な気持ちを込めて、
礼服に身を包み…。


   
「運命が人間の行動の半分を決めるとしても
 半分は、われわれ自身の判断に残されている」(「君主論」より)


   
「君主論」など数々の作品を執筆したマキャベリ。
それは彼の、運命に立ち向かう「勇気」そのものなのかもしれません。


マキャベリ  『「君主論」を執筆した家』

(2005/6/29放送)

今回の放送のBGM♪
「HERE’S TO THE HEROES」唄 Mario frangouis
次回(7月6日)の『心に残る家』は
ヨハネス・ブラームス『「アルト・ラプソディー」を作曲した夏の別荘』
をお送りします。
お楽しみに。