アンデルセン  『愛に包まれた 子供の頃の家』

(2003/9/3放送)


 
北欧の神話にちなんで名付けられた、デンマークの歴史深い町・オーデンセ。
ここに、童話作家として名高い、アンデルセンの家があります。


   
たったひとつの部屋と、狭い台所しかないこの家で、
彼は子供時代を過ごしました。
靴職人の父親、洗濯婦の母親と、家族三人、肩を寄せ合いながら。


   
毎日のパンにも事欠くほどの、貧しい暮らしだったけれど、
それを不幸だとは思わずに育った、アンデルセン。


   
振り返ればそこにある、両親の優しいまなざし。
心のこもった、手作りのおもちゃ。
窓辺には、日曜日にみんなで摘んだ野の花が、
楽しい思い出を語るように、飾られています。


 
 
目に映るものや、肌で感じるもの、
すべてがあたたかく、彼を包んでくれていたのです。


 
 
「マッチ売りの少女」「みにくいあひるの子」・・・。
アンデルセンが書いた、数々の童話は伝えています。
家族の大切さ、その愛の尊さを。


 
 
物語にちりばめられた、彼自身の幼い日々、この、「幸せの住みか」とともに。


アンデルセン  『愛に包まれた 子供の頃の家』

(2003/9/3放送)

今回の放送のBGM♪
「Time After Time」Eva Cassidy
次回(2003年9月10日)の『心に残る家』は
ブラームス 『夏を過ごした、高原の家』をお送りします。
お楽しみに。