■ 5月18日

 「京都心の都へ」のナレーションを担当するようになってから、2年と半年がたちました。アナウンサーでありながら、限りなく芸術に近い分野での仕事。いわゆる、声優さんや、俳優さんによるナレーションが多い中、この番組は、代々、日テレ女子アナウンサーがつとめてきました。日本語を正確に発音し、よどみなく間違わず読み話せることがアナウンサーの基本ですが、またその逆に、ヘタうまとでも言いますか、味わいのある音を出すまでには、アナウンサーとしての枠をとりはらう、相当の努力と覚悟が必要なようです。
 私は15、16歳の頃から、朗読に興味を持ち始めていましたが、なかなか元来持っている“カラ”を破るのに苦労している日々です。
 今週も来週も、そして再来週も、自分との戦いの日々。上品なテイストの番組ですが、実は、ナレーターはブースの中で孤独に自身の精神と戦争していることもお分り頂くと、この番組のおもしろさが増すのではないかと思いますが……。