■ 長建寺(ちょうけんじ)   7月13日放送

豊臣秀吉が城を築き、そのため城下町が生まれた伏見はかつては「伏水」と書き豊富な天然水が酒造りなどに活かされてきた。また掘割も発達しその周りに酒蔵が残る風情は一複の絵になる。
 長建寺はその堀川沿いに建ち、朱塗りの門が端正で美しい。本尊の八臂弁才天は巳年にだけ公開される秘仏。ただし、7月28日に行われる弁天祭は開運、厄除けの護摩焚きが行われ堀川沿いの松明が美しい。
 程近い舞扇堂は扇子の店。ここでは扇子の原型といわれる「檜扇(ひおうぎ)」が作られている。檜を薄く切り、扇を作り、そこに鮮やかな絵を描く。その絵柄は鳳凰や花車など伝統的な王朝風のもの。伏見もいよいよ夏の近づきを感じさせる。




豊臣秀吉の築城以来、栄えてきた伏見は元は伏す水と書き、豊かな水は酒造りなどに活かされてきました。


朱塗りの門がひときわ端正な長建寺は、極められた匠の技が300年の歴史を匂わせるお寺です。


さざめく緑に満たされた本堂におわしますのは、12年に1度、巳年にだけ扉が開かれる八臂弁財天(はっぴべんざいてん)。
蛇の化身を従え、8本の腕を持つ珍しい姿です。


その弁天様のお祭りが来たる7月28日に行われます。
厄をよ除け、開運を願うごま護摩だ焚きは堀川を照らす松明とともに夏の伏見の風物です。

また、近くの舞扇堂が手がけているのは檜で作る扇子「檜扇」です。繊細な筆遣いと艶やかな色合いに過ぎ去りし平安王朝の残り香が立ち上ります。

扇と川面をすべる風が涼を呼ぶ伏見です。


伏見城のあたりは今でも秀吉時代縁の地名が多く残っています。
羽柴長吉東町、福島太夫南町、井伊掃部西町、毛利長西町、長岡越中東町、etc. 地図を片手に兵(つわもの)どもの夢の後を辿ってみるのも一興。
 とはいえ、やっぱり絵になるのは酒蔵が並ぶ堀川沿い。ちなみに月桂冠の記念館があるので左党の方はそちらのほうが興味深いかもしれませんが。
 長建寺はその堀川沿いにあるのですが、昔は目の前に大阪を往還する酒樽や醤油樽を運ぶ船の船着場で、住職さんによるとかつては近くに遊郭もありそれはそれは風情があったそうです。
ちなみに、かの大石内蔵助も伏見の遊郭に通ったとのこと。
 舞扇堂は桧扇だけでなく、普通の扇子も作っています。ただし伏見のほうは工房と展示場なので、お買い求めの方は祇園や清水にお店があるので探してみては?


「 La-Sa-Ya 」
作曲:米盛つぐみ
演奏:TINGARA