■ 蓮光寺(れんこうじ)   7月27日放送

知恩院を本山とする浄土宗の蓮光寺。本尊は負別阿弥陀の別称を持つ阿弥陀如来で、快慶作と伝えられる。快慶が夢で受けたお告げに従い東国の僧の求めで作ったが、僧に渡した後も見事な出来であったのを惜しみ、僧の後を追ったという。再度拝みたいと願うと、不思議にも像が二体に分身していたので、二人は一体ずつ背負って別れたという伝説を残す。




蓮光寺は、不思議な伝説を残すお寺です。


鎌倉時代の仏師・快慶が、夢で受けたお告げに従い、彫り上げた阿弥陀如来。その見事な出来に手放すのを惜しむと、ひとつの仏像が二つに分身したと伝えられ、以来、その一体が本尊として守られてきました。


また、ここは、大阪夏の陣で敗れた土佐の長曽我部盛親ゆかりのお寺。 遺品が守られ、今も訪れる人の姿が絶えません。


境内の一角に祀られているのは駒止地蔵尊。
平清盛が乗った馬を止めたことから、この名で信仰を集めてきました。

蓮光寺近くの末富は、新しい気風で、京菓子の魅力を伝えるお店です。


夏には葛を使ったお菓子を作るのが、和菓子の世界の伝統。
美しい色合いに、季節の彩りがあふれています。

透明感漂う涼やかな風情は、夏の京都の風物詩です。


蓮光寺には、土佐の長曽我部盛親公の五輪供養塔があります。盛親公は、関が原の戦いに参戦後、豊臣家のために再起を期し、京洛の地で寺子屋を営んでいました。この間、蓮光寺のご住職と親交を深め、盛親公が大阪夏の陣に敗れ、六条河原で斬首されると、首級をこの寺に葬り供養したそうです。
蓮光寺には盛親公の遺品が伝持され、今も高知県をはじめ全国各地からしばしば参詣者が訪れるそうです。供養塔は拝観時間内なら自由に拝ませていただけますが、本尊・遺品等の拝観を希望される方は、事前に電話で相談してほしいということでした。

平清盛の馬を止めたという駒止地蔵尊は高さ八尺にも及ぶ大きな石造の地蔵尊です。弘法大師作と伝えられ、霊験が評判の名地蔵の一つに数えられ、厚い信仰をあつめています。

明治26年創業の京菓子司・末富は、伝統を守りながらも花鳥風月のみに囚われない斬新な菓子作りを志すお店です。茶道各御家元や各宗本山の御用を務めることからも、その味の確かさはお分かりいただけると思います。
生菓子は予約を入れた方が確実ですが、銘菓「うすべに」「野菜煎餅」(このお店が発案)などは地方発送も可能とのこと。撮影終了後、スタッフが家族のお土産にと購入していた姿が印象に残っています。


「 lamps of heaven 」
作曲/演奏:野崎 美波