■ 宗蓮寺(そうれんじ)   10月12日放送

室町時代に創建された浄土宗の古刹。市内から遠く離れ、山深いため訪れる人もなく北山杉の里・中川の人々と深く結びついている宗蓮寺。
この鄙びた山寺が華やぐのが秋明菊の咲くこの季節。秋明菊は30年程前までは貴船で群生していたため貴船菊とも呼ばれていましたが現在では絶滅の危機に瀕し、特に薄紅色の原種は幻の花と言われ京都でも殆ど見られなくなっています。
花好きの住職が山から一株一株集めて丹精込めて育てた秋明菊は愛好家の間では京都一との評判です。




「清滝川の岸に急な山が迫ってくる。やがて美しい杉林がながめられる。」
川端康成の名作「古都」にも描かれた北山杉の里・中川。



その山間に佇む室町時代創建の宗蓮寺。


山桜とモミジの古木が織り成す書院からの眺めは山深いこの寺ならではの美しさです。



観音様が見守る境内には素朴で可憐な秋明菊が柔らかな秋の陽を浴びて咲き競います。


薄紅色の花は京都でも数少ない秋明菊の原種。

鄙びた山寺に咲く、可憐な姿が心に染み入ります。


清滝川沿いの錦水亭では地元で採れる旬の松茸が懐石料理に加わりました。



天麩羅に土瓶蒸し。松茸の豊かな香りが市内より一足早い秋を感じさせます。



撮影日は10月5日で花は3分咲き。12日頃が最盛期とのこと。
最盛期でも観光客は殆ど来ないという穴場です。
秋明菊の他にも春の山桜、秋の紅葉の写真を見せていただいたのですが本当に素晴らしい美しさで是非訪れてみたいと思いました。
500年を越す台杉も一見の価値があります。
という訳でお薦めのお寺ですが、親切で気さくなご住職は観光客のいない山寺の風情をこよなく愛しておられるようで、このホームページを見て沢山の人が行くようになると私が怒られるかも?
京都の錦市場で最も高価なマツタケは丹波産ではなく高雄周辺のもの。
随分京都に通っていますがこのあたりでマツタケが採れるのは初耳でした。
錦水亭の方の話では30年程前は小学校へ持っていく弁当にはいつもマツタケが入っていたとか。
羨ましい話です。
錦水亭のマツタケ懐石は予約が必要です。


「 ONDA Y LUNA 」
(HEARING THEREより)
作曲・演奏:岡野 弘幹