■ 大原の小寺  9月20日放送

茅葺き屋根の民家に川のせせらぎ。四季折々の花が咲く山里・大原には、味わい深いお寺が立ち並んでいます。
宝泉院は、勝林院の住職の坊として平安末期に建てられ古刹。書院は戦国時代に再建されたもので、廊下の「血天井」が伏見城落城の悲劇を伝えます。柱の間に見る庭を額縁の絵に見立てた額縁庭園の他、樹齢700年という五葉松の巨木で知られています。
かつて大原・魚山仏閣の随一であった浄蓮華院は、明治6年、惜しくも失火により焼失。以後、堂趾のみ残っていましたが、昭和44年に再興されました。宿坊として利用でき、希望者は鐘楼堂の鐘をつくことができます。




のどかな山間の里、大原に秋が訪れました。
色とりどりのコスモスが風にゆれ、初秋の大原を彩ります。


木立の合間にひっそりと佇む宝泉院(ほうせんいん)は、平安末期に創建されたお寺です。



歴史を感じさせる風情ある参道。
静寂に包まれた境内。



本堂横の庭に目を移せば、可憐な秋海棠(しゅうかいどう)の花が、夏の終わりを告げています。


書院に足を踏み入れると、目の前に広がるのは盤垣園(えんばんかん)。
「立ち去りがたい」という意味の名を持つ庭です。
柱を額縁に見立てれば、樹齢700年の五葉松と竹林が、一幅の絵のように心にしみ入ります。



宝泉院のほど近く、静かな佇まいを誇る浄蓮華院(じょうれんげいん)。
こちらでは、副住職自ら腕を振るう精進料理をいただくことができます。



大原の山の幸を生かし、時間と手間をかけた奥深い味。
庭を眺めながらいただく贅沢なひとときです。




心やすらぐ秋の大原です。




大勢の観光客で賑わう大原の里。三千院前の参道にはお店も並び、賑わいを見せていますが、今回ご紹介した宝泉院は、その奥に進んだ所にあります。
宝泉院撮影の時には突然の雷雨に見舞われ、しばらく雨があがるのを待たなければなりませんでした。普段なら時間をもてあますことが多いのですが、今回はゆっくり庭の美しさを堪能させてもらいました。
ここには二連式の水琴窟があります。澄んだ音に耳を傾け、お茶をいただきながら ひたすら庭を眺めていると、時が経つのも忘れてしまいます。盤垣園(ばんかんえん;立ち去りがたいという意味)とはよく名付けたものだと納得できる美しさです。
浄蓮華院は三千院から さらに山道を上ったところにあります。少し急な山道だからでしょうか、三千院あたりの喧騒がうそのように、あたりは静かになります。
川沿いの山道にはたくさんのもみじが見られ、次回は紅葉の季節に訪れてみたいと思いました。
浄蓮華院でいただいた精進料理は、手摘みの山菜や季節の野菜がふんだんに使われ、おいしくてヘルシー!とくに女性にオススメです。
「料理も修業の一つ」とおっしゃった副住職の笑顔が心に残りました。


「 I Know A ROSE TREE 」
作曲者:MICHAEL PRAETORUS
演奏者:Secret Garden