■ 法然院 (ほうねんいん)  3月27日放送

法然上人が念佛修行を行った地に建つ法然院。 1680年、知恩院の萬無上人が法然上人の遺徳をしのんで建立することを発願し、弟子の忍澂(にんちょう)和尚によって、現在の伽藍の基礎が築かれました。
本堂には本尊・阿弥陀如来坐像の他、観音・勢至両菩薩像、法然上人立像などを安置。本尊前の須弥壇の上には、二十五菩薩を象徴する二十五輪の生花が散華されています。方丈には、狩野光信筆の襖絵(重文・桃山時代)と堂本印象筆の襖絵(1971年作)が納められ、方丈前の庭園には、清泉「善気水」が絶えることなく湧き出ています。



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東山山麓、深い緑に囲まれた法然院。
茅葺きの山門をくぐると、厳かな空間が広がり、
心地よい緊張感を感じます。
風情ある境内は今なお静寂に包まれています。

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毎年4月1日から公開されるお堂の内部。
須弥壇に散華された二十五輪の生花は、極楽往生を
願う人々を守る菩薩を表します。


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阿弥陀さまと向き合うのは地蔵菩薩像。
石室の中にひっそりと佇みます。


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伏見城の御殿のひとつを移築した方丈。
狩野光信によって描かれた桃山時代の襖絵は、当時の艶やかさを今に伝えます。


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昭和の画家、堂本印象による襖絵がその脇に並び、
時代を超えた作風の違いを楽しむことができます。


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境内を彩る椿が、今年も大輪の花を咲かせました。
これから4月中旬にかけて 見ごろを迎えます。


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春にこそ訪れたい法然院です。


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観光名所として人気の「哲学の道」近くに建つ法然院ですが、境内はとても静かで落ち着いた雰囲気のあるお寺です。山門をくぐると、両側に「白砂壇(びゃくさだん)」と呼ばれる白い盛砂があります。水を表わす砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味するそうです。
本堂正面の石段上に静かに佇む地蔵菩薩像は、1690年法然院を開いた忍澂和尚が四十六歳の時、自分と等身大に作らせ安置したものです。近所の方々に人気のある仏様だと伺いました。また法然院は、古くから「椿の寺」として知られています。もともと藪椿が多い地にあり、ゆるやかな参道に深紅の藪椿が落花しているさまは美しく、雑誌などでご覧になられた方も多いのではないでしょうか。本堂北側の壺庭にも三銘椿〔五色散り椿・貴椿(あてつばき)・花笠椿〕が植えられ、3月下旬から4月中旬にかけて見ごろを迎えます。
普段は非公開の伽藍内部が公開されるのは年に2回、4月と11月それぞれ1日から7日までです。秋の紅葉もきっと素敵でしょうが、4月は哲学の道の桜と法然院の椿を楽しめるので、春に訪れるのが私のオススメ! 本尊前の須弥壇の散華は、必見の価値あり・・・です!!


「 MOMENTS IN LOVE 」
作曲者:ANNE DUDLEY
演奏者:ANNE DUDLEY