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■ 3月27日
音に対してこだわり始めたのは、小学生の頃。しつこいようですが3歳からピアノをスパルタで習っていたため常に自分がピアノの鍵盤を通して奏でる音を意識せざるを得ませんでした。
今指で弾いた音はかたいのかやわらかいのか、次の音につながって滑らかに聞こえているか、と同時に自分が音楽にのめり込みすぎていないか・・・ 客観性を持ちながら人の心を打つ音作りをすることは、並大抵の努力では出来ないことだと思います。残念ながらピアニストとして私は技術的にも精神面でもそこまで到達できませんでした。しかし、自分自身を楽器にして、つまり”朗読”と出会ったとき、「これだ!!自分を使って表現できるものは・・・」と確信したのです。他の誰にも負けない・・・というより他の誰よりもこの分野にこだわりを持ちかつ愛し、努力しつづけることが出来ると思いました。
結果的に私は日本テレビのアナウンサーになり一般視聴者であった頃からファンだった「京都 心の都へ」を担当することになりました。この番組を4年続けさせて頂いたおかげで、私の音作りはさらに深く大きいものに成長することが出来たように思います。深く息を吸い・・・まるで深ーい海底で映像を見ながら、私の唇から発する音だけに集中している・・・。アナブースにいるときの心の感触はそんなモノです。年齢と共に確実に音程が下がっていっているようですが、それだけではない深さを、自分の声から感じ取れるようになりました。
最後に、4年と3ヶ月、京都の歴代ナレーターとしては最長記録となりました。それもこれも長い間私を暖かく見守って下さったプロデューサーの中西さん、綾野さん、ディレクターの小林さん、立野さん、武田さん、映像美のカメラの富岡さん、皆さん本当にお世話になりました。そして、JR東海の皆様、「京都 心の都へ」がこれからも日本テレビを代表する品格ある質の高い番組として発展し続けるよう、テレビを観ながら心から応援しています。
そして応援して下さった視聴者の皆様、今度は他の番組でナレーター魚住りえがcome backするのを楽しみにしていてください。4年間、本当にありがとうございました。
2004年 3月26日 魚住りえ
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