■ 岡崎の庭 (おかざきのにわ)
  5月1日放送


大寧軒はかつて南禅寺の塔頭だった大寧院。ここに明治時代の茶人・藪之内紹智によって池泉回遊式の庭園が作られました。琵琶湖の疎水を引き込んだ滝が流れ、その清流には沢渡の飛び石や3本柱の鳥居などの石細工があり、趣向が凝らされています。特別公開の後半期には南禅寺の宝物、瑠璃燈が公開されます。これは天龍寺から寄贈された300年以上前に中国から渡ってきた中世のビーズ製品です。
一方、南禅寺近くの旅館・洛翠の庭園には琵琶湖を象った大池があります。この庭は作庭家・小川治兵衛によるもの。瀬田の唐橋に見立てた飛び石、堅田の浮御堂のような画仙堂と入念な趣向が見事です。
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かつて南禅寺の塔頭だった大寧軒が、
このたび特別公開されます。

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明治時代の茶人によって、
この地は幽玄な庭に生まれ変わりました。
琵琶湖の疎水を思うさまに引き入れた涼しげな沢。

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流れに佇む3本柱の鳥居や、清水が湧き出す井筒も
味わいがつきません。

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三百年以上も昔のビーズ細工が特別公開に華を添えます。

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一方、南禅寺に近い旅館「洛翠」の庭園には
琵琶湖をかたどった大池が…。

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瀬田の唐橋に見立てた飛び石を渡り、
水面に映える新緑を愛でる清々しさ。

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湖面に浮かぶお堂のたもとでは、船を舫う舟泊り石が
かつての琵琶湖を偲ばせます。

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季節の恵みに心を尽くした、都の宿ならではのもてなし。

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見目麗しき一品ごとに、爽やかな春風が薫ります。

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京都の庭はどこもいいものですが、特に新緑の季節は格別です。 大寧軒の庭もまたしかり。目に痛いほど真っ青な楓が爽やかな風にそよぐ音。疎水の清水が流れ落ちる小滝。その空気のおいしさといったら、もうマイナスイオン全開という感じで、それだけで京都に来て良かったと思わせます。
一方、洛翠は琵琶湖を模した大池の周りを巡る庭で、開放感に満ちています。木立の向こうには東山の山並が臨まれ、本当に気分が晴れます。この季節は杜若や躑躅などの花もあふれますし。こちらではお昼の弁当を予約できるので、昼食を兼ねてぶらりというのがいいかもしれません。いやあ、個人的には桜の4月より、5月の京都が「買い」ですね。


「 THE DANCE OF TIME 」
作曲者:GEORGE SKAROULY
演奏者:GEORGE SKAROULY