■ 阿弥陀寺 (あみだじ)
  6月19日放送


洛北・大原の地から、さらに北へひと足伸ばした古知谷(こちだに)にある山寺。 門に一歩入れば、念仏三昧の修行道場として選ばれたかつての静寂な趣を残しています。
寺を開いた弾誓上人は、9歳で出家した仏門一筋の求道者。20年余りものあいだ諸国を行脚したのち、ついに悟りを得て、慶長14年(1609)古知谷に現在の阿弥陀寺を建てました。また皇室緒家ともゆかりが深く、宮家から賜った数々の寺宝を擁しています。



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洛北・大原の奥の里、古知谷。

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山あいに建つ阿弥陀寺の門をくぐると、心地よい静寂に包まれます。

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耳を澄まし聞こえてくるのは、参道沿いに流れ落ちる滝の音。

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樹齢800年の老木を中心とした、300本余りの楓が
境内を深い緑に彩ります。

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山寺の頂に佇む本堂に安置されているのは、寺を開いた
弾誓上人の像。

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修行一筋の彼が求め続けた「人間としての理想像」を
表したものです。

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その傍らでは、往生を願う人々を阿弥陀如来が穏やかに迎えます。

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小さな庭園の先に見える宝物殿。

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有栖川宮妃愛用の鏡など、皇族とゆかりの深い
優美な宝物の数々に目を奪われます。

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都の喧噪を離れ、当時の世界に思いを馳せる初夏の阿弥陀寺です。



大原から少し先にある山里・古知谷。中国風の山門をくぐればすぐに境内が見えると思いきや、坂道が延々と続いているではありませんか…!? しかし、この参道は初夏の緑に包まれ、本当に別世界にタイムトリップしてしまったかのような美しい光景が広がっているのです。参道脇には13段の滝が流れ、その音と鳥のさえずりが涼しさを一層引き立てています。少々体力を要しますが、ちょっとしたハイキング気分を楽しめます。
 参道を登りきった先にあるのが本堂。本尊の弾誓上人像や阿弥陀如来坐像など、きめ細かい作りの仏像は見応えがあります。さらに奥に進んだ宝物殿では、弾誓上人と皇室ゆかりの宝物が数多く展示されています。京都市内からはちょっと遠いですが、団体でお越しになられた参拝の方々も長時間お寺にいらっしゃったほど、見どころの多いところです。ここはまさに「隠れた名所」だと実感させられました。


「 At Rondane 」
作曲者:E.Greig
演奏者:山瀬理桜