■ 大法院  (だいほういん)
  11月13日放送


真田幸村の兄、信之の菩提を弔うため1625年に創建された大法院。以後、信州・松代藩から厚い庇護を受け、幕末の松代藩士佐久間象山の墓も残っています。
  紅葉の名所でもある庭園は、茶室に至る外露地・中露地・内露地に別れ、自然美あふれる野寺のような侘びた風情の京都でも代表的な露地庭です。



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山内に三十七もの塔頭寺院を持つ妙心寺。

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その中の一つ、大法院が十一月の末まで公開されています。

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緑豊かなこの寺は、江戸時代始めに
真田幸村で名高い信州・真田家の菩提寺として
創建されました。

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方丈を飾る叭叭鳥図の襖絵。
自由に飛ぶ鳥の姿が墨一色で描かれ、
禅寺ならではの風情が漂います。

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書院の前には深い木々に覆われた露地庭が広がり
野にいるような静けさが雑念を消し去ります。

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苔の緑にゆるやかな時の流れを感じ、
日ごと色を増す紅葉に過ぎ行く日々の早さを感じる
  澄み切った心。  心地よい初めての経験。

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露地庭はまもなく赤く染まります。



妙心寺の塔頭の中で緑の濃さは大法院が一番だと思います。限られた期間だけの公開なので荒らされていないという感じがします。取材中もご住職が庭の手入れに余念がありませんでした。自然のままの姿を残すのは、ほったらかしではいけないようです。
  露地庭は茶室に入る心の準備をするための清浄な空間ということですが、茶道の心得がなくても、この庭の美しさと静かさは確かに心を洗ってくれます。下見の際、何も考えずに長い間ボーッと見とれてしまいました。
  紅葉の美しさは勿論ですが、新緑の時期に是非見てみたいと思わせる庭です。


「 Song of Realization 」
作曲者:STEVE TIBBETTS
演奏者:CHOYING DROLMA & STEVE TIBBETTS