■ 十輪寺(じゅうりんじ)
  6月11日放送


850年、文徳天皇の后、藤原明子の安産祈願のために創建された十輪寺。現在も子授けや安産を祈願する人の参拝が絶えません。平安時代の歌人、在原業平が晩年を過ごしたことから「なりひら寺」とも呼ばれています。珍しい「鳳輦(ほうれん)形」の本堂は、江戸時代、藤原家の系譜を引く花山院家が、天皇中心の世が再び来るようにとの願いを込めて再建したものです。



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新緑が眩しい大原野の山間に佇む十輪寺。
八百五十年、皇后の安産祈願のため創建されました。

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江戸時代に再建された本堂は
天皇の乗る輿を模した「鳳輦形」の珍しい屋根。
天皇中心の世が再び来るようにとの願いが込められています。

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この寺は恋に生きた平安時代の歌人、在原業平が
晩年を過ごしたことから「なりひら寺」とも呼ばれています。

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境内には業平が塩を焼いて、たなびく煙とその香りを
楽しんだという塩窯が残ります。

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業平の供養が続けられるこの寺に
聞きなれない言葉の読経が流れます。

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スリランカへの福祉活動を続ける住職は、
一方で留学僧を受け入れてきました。

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業平ゆかりの寺で、スリランカの僧が修行する不思議な因縁。
樹齢八百年を越す楠が、そんな十輪寺を見つめています。

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京都に寺は星の数ほどありますが、スリランカの仏像を祀り、パーリー語で経を読み、スリランカの僧がいるのは十輪寺だけではないでしょうか。スリランカへの福祉活動を長年続けて、スリランカ仏教界と深い繋がりを持つご住職ですが、気さくで話が分かりやすく、ついつい話し込んでしまいました。他にも袈裟の研究、声明の普及など多才なご住職です。訪れた際は、是非ご住職とお話されることをお薦めします。おもしろい話が沢山聞けますよ。


「 SOUVENIR 」
作曲者:Marcel Loeffler
演奏者:Note Manouche