
今週は妙心寺を訪ねます。

洛西・花園。
四十七もの塔頭を持つ巨大な禅寺、妙心寺。

その象徴の三門が、
二月一日からおよそ十年ぶりに
公開されます。

鮮やかな極彩色(ごくさいしき)に彩られた内部には、
十六羅漢や
観音菩薩が祀られ、荘厳な仏たちの世界が広がります。


修行に励む羅漢たちを天井の龍が護り続けています。

三門と同時に公開される塔頭、衡梅院(こうばいいん)。


国の重要文化財の方丈は
禅宗の建築様式を今に伝えています。

内部を飾る襖絵は江戸中期の画家で
狩野派の流れを汲む大岡春ト(しゅんぼく)の作。

墨一色で描かれた獅子や羅漢像が
禅寺ならではの濃密な空気を漂わせます。

方丈の前には苔の庭。
部屋の濃密な空気とは一変した、
穏やかな佇まいが心地よい衡梅院です。




