今週の放送内容

三千院(さんぜんいん)
10月13日放送

大原は魚山と呼ばれ、仏教音楽発祥の地であり、念仏聖による浄土信仰の聖地です。三千院は傳教大師最澄上人が比叡山延暦寺建立の際に草案が結ばれ、四九院を数える魚山の寺の事務を司る政所としての役割を担っていました。
阿弥陀三尊の阿弥陀如来像は、こけら葺きの往生極楽院に安置されていますが、お堂の割に大きな仏像です。そこで、お堂内に納める工夫として天井が船底型に折り上げられています。その右に座る観世音菩薩像は、往生者を蓮台に乗せようと、また左の勢至菩薩像も合掌し、「大和坐り」と呼ばれる少し両足を揃えて腰を浮かせた座り方で座っています。
お堂・阿弥陀三尊像と共に平安時代に建てられた貴重な遺産です。

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今週は三千院を訪ねます。


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京都の北にある、静かな山間の里・大原。


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三千院は、代々皇族が住職を勤める門跡寺院です。


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趣のあるこけら葺きの往生極楽院には、
阿弥陀三尊像が祀られています。


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大きな阿弥陀像の両脇に並ぶのは2体の菩薩像。
人々を救うため、今にも立ち上がりそうな慈悲深いお姿に、
心が洗われます。


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近くを流れる音無の滝から水を引き入れた園内は、
耳を澄ますと水の音が。

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静かな池と豊かな緑が印象的な 
聚碧園(しゅうへきえん)では、 時が経つのも忘れてしまいます。


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そしてもう一つの庭園、
有清園は杉木立からこぼれる日差しがあたたかい、
心地よいお庭。


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ふかふかの苔に落ちる木漏れ日に、
わらべ地蔵もうれしそうに微笑む三千院の秋です。


実は、三千院に行ったのは今回の取材が初めての私。短絡的ですが、女性に人気のお寺という情報と、あの有名な歌“恋にやぶれた女がひとり”のフレーズが結びついて、どちらかというとひなびた静かなお寺というイメージを持っていました。でも実際に行ってみると、明るくて広い!そして、手入れが行き届いたお庭が美しい!秋という季節もあるでしょうが、有清園の苔に落ちる柔らかい光やわらべ地蔵に、仕事も忘れて和んでしまいました。
写経をしたり、聚碧園(しゅうへきえん)を見ながら抹茶をいただいたりもできるので、ぜひ時間に余裕を持って訪ねていただきたいです。8:30の開門時を狙って行くと、空いていて和み度もアップしますよ。


「Clair」
作曲・演奏者:グルバート.オサリバン・深沢剛