今週の放送内容

平等院(びょうどういん)
5月3日放送

京都市の南に位置する宇治市にある平等院は、1052年に藤原道長の別荘「宇治殿」を道長の子、頼通が仏寺に改めたものです。鳳凰堂をはじめ、阿弥陀如来坐像や梵鐘など、数多くの国宝や重要文化財があり、世界遺産にも登録されています。

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今週は平等院を訪ねます。


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茶畑が点々と広がる宇治。
八十八夜を迎えた新芽が春風にそよぎます。


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藤原道長の別荘をその子・頼道が譲り受け、
それを寺に改めたのが、平等院です。


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四季折々の花が咲く境内は、まさに極楽浄土そのもの。
創建当時から人々の心を癒してきました。


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翼を広げた鳳凰に見立て、その名がついた鳳凰堂には
阿弥陀様が祀られています。

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屋根の上には2羽の鳳凰。
古より人々の営みを優しく見守り続けます。

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鳳翔館に安置されるのは、
思い思いの姿で本尊を讃える雲中供養菩薩像。

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また、細やかな文様が施された梵鐘を間近に見ることができます。

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この時期、宇治川では舟茶席でお抹茶が楽しめます。

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新緑を眺めながらいただくお茶は、格別の味。


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ゆるやかに進む舟に、悠久の時を感じる宇治の春です。


写真 今回の平等院の庭園は、開門前に撮影させていただきました。
鳳凰堂を低い角度から照らす朝日は、お堂の内部にも届き阿弥陀様を直撃します。
この朝日が、阿弥陀様にダメージを与えるんですね。
撮影に立ち会っていただいた鳳翔館の学芸員の方は、そこに大変な注意を払われていて、お堂の扉を開いていただいたのは、阿弥陀様を撮影する一瞬だけでした。
創建当時の雲中供養菩薩像や梵鐘は、今は鳳翔館に保存されていますが、ご本尊だけは変わらず、鳳凰堂に祀られています。
それが可能なのも、たった一日たりとも気を抜かない、この努力があってこそなんだなあと感心しました。
開門時間になると屋根に遮られ直射日光は当たらないため、扉は開かれ、池の対岸からでも阿弥陀様を拝むことができます。

写真 宇治川で舟茶席の撮影。
この辺りのカモはきっと人に慣れているのでしょう。
番組ではご紹介しませんでしたが、撮影の間中ずっと鴨が舟にぴったりとくっついて泳いできます。
愛嬌たっぷりの姿に、思わず手を出した舟茶席のお客さんは、手をガブッと噛まれていました!
どんなに可愛くても手を出すのだけは止めたほうがよさそうですが、手こぎの舟ならではののんびりとした光景に心が和みました。
この舟茶席は、今年の春から乗り合いができるようになりました。撮影に協力していただいた皆さんも、すっかりこの舟茶席が気に入ったご様子でした。
番組では皆さん緊張していらっしゃいましたが、本来は肩肘張らずに楽しめるお茶席なので、ぜひ気楽にご体験下さい。


「Skyward」
作曲・演奏者:中村 幸代