今週の放送内容

一休寺(いっきゅうじ)
8月16日放送

とんちで有名な「一休さん」が室町時代中頃から晩年を約25年間過ごしたことからこの名で呼ばれるようになった、一休寺。方丈中央の仏間にある一休禅師木像には、一休が容姿にとらわれるのではなく、精神が大切であるということを弟子達に知らしめる為、自らの頭髪と髭を植え付けたそうです。

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今週は一休寺を訪ねます。


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都の南、京田辺に佇む酬恩庵・一休寺。


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木漏れ日に包まれたお寺は、とんち話で名高い一休さんが
晩年を過ごした所です。


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天皇の子として生まれた一休は、幼少の頃より仏門で修行、
禅僧として人々に慕われました。


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一休が暮らしていた虎丘庵には
自ら筆をとった扁額が掲げられています。 

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茶室造りの部屋に入ると、
時が経つのも忘れるほど心が落ち着きます。


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一休自身のひげや頭髪を植え付けた等身大の木像
「人の命のはかなさ」を説く為に作ったとされる髑髏の面

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ゆかりの品々からは、一休の自由奔放な人柄が偲ばれます。


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枯山水の庭。
涼やかな眺めに夏の暑さを忘れてしまいそう・・・


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一休が名付けたとされる善哉は、
どこかなつかしく、やさしい味です。

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写真 一休寺はアニメでもお馴染み「一休さん」が晩年を過ごしたお寺として有名です。撮影させて頂いた日は夏休み中とあって親子連れの姿が多くありました。
一休さんは「そのはし渡るべかれず」や「屏風の虎退治」などトンチ話の明るいイメージが強かったのですが、実在した一休和尚は仏教で禁じられている酒や女遊びに浸っていた破天荒なお坊さんだったそうなんです。(ちょっとショック!)
しかし自由奔放な人柄で人々から親しまれ、今も多くの人に愛されています。

写真 そんな一休和尚にまつわるお寺での撮影中、スタッフの一人がお庭の木で何かを発見!!
なんと、樹液を吸う大きなかぶと虫です。
今ではこんな野性の姿が見られる事はとても珍しく、我々おじさんスタッフは少年の頃を思い出して大興奮!思わず撮影してしまいました。(残念ながら番組に活かす事はできませんでしたが…)
そんな自然に囲まれた一休寺ですが、境内での虫や動植物の採取は禁じられています。
でも見ているだけで十分楽しいですよ。


「LUNZ」
作曲者:Tim Story
演奏者:Tim Story & Hans-Joachim Roedelius