今週の放送内容

安国寺(あんこくじ)
11月15日放送

京都駅より電車で約1時間強、綾部市に建つ安国寺。正暦4年(993年)頃に光福寺として開創されたのが始まりと伝えられています。その後、この地に生まれた足利尊氏が弟の直義と国土安泰祈願に全国に66か所の安国寺を建立するにあたり、1341年に筆頭として創建されたのが、この丹波安国寺です。

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今週は安国寺を訪ねます。


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日ごとに秋の深まりを感じる安国寺。


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この寺は、室町幕府を開いた足利尊氏生誕の地として
人々に親しまれてきました。

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尊氏の産湯に使われたという井戸。


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生母、上杉清子が安産を祈願したという地蔵菩薩。
尊氏ゆかりの品々は時を経た今も静かに祀られています。

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茅葺き屋根の素朴な仏殿は江戸時代に建立されたものです。

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本尊の釈迦三尊坐像は、
古くから人々を悟りの世界へと導いてきました。
宝冠を被られたやさしいお顔に心安らぎます。

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燃えるような真紅に輝く紅葉は、山寺の風情に彩りを添えます。

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都は艶やかな錦絵に染まります。

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写真 今回撮影させて頂いた安国寺は、この番組では初めて紹介するお寺です。
京都市内から少し離れた丹波の山あいにある為、なかなか撮影に伺うチャンスがなかったのです。
そんな安国寺に今回お邪魔してまず驚いたのが、とにかく紅葉がすばらしいんです!!
撮影させていただいたのは11月の上旬でしたが、放送を見て頂いた通りとてもきれいな紅葉でした。


写真 しかしご住職曰く「まだ3〜4部程度」だそうで、放送直後の11月15日〜16日に行われる「もみじ祭り」の頃からが本当の見頃を向かえ、11月いっぱいは楽しめるそうですよ。
市内より朝晩の冷え込みが厳しいそうで、その分、紅葉も早く色もきれいに出るそうです。
しかも参拝客が少ないので紅葉を我々スタッフで独占。
紅葉の中に溶け込んでの、なんとも贅沢な撮影をさせて頂きました。あまり教えたくありませんが超超穴場の紅葉スポットですよ!

手付かずの自然に囲まれた静かでのんびりとした安国寺。
時間を気にしないでゆっくりと訪れてみてはいかがですか。


「CANTO BOLIVIANO」
作曲・演奏者:瀬木 貴将