
今週は実相院を訪ねます。

実相院は、かつて皇族が住職を務めた門跡寺院です。

その格式の高さの中にありながら
豊かな自然に溶けこんだ回遊式の庭園。
どこか優しく、心落ち着く佇まいです。


間もなく書院では
寺に伝わる貴重な寺宝が特別に公開されます。


学芸に造詣の深かった後水尾天皇の直筆など
皇室とゆかりの深い品々。


「仮名文字遣」は日本古来の正確な仮名遣いを
後陽成天皇が書き写した貴重な文書です。


雅な襖絵は狩野派の絵師によって描かれたもの。
四季折々の風景の中、のびやかな鶴の群れが
命の輝きを放ちます。


外には、高貴な人々が蹴鞠に興じた石庭。
華やかな風景が瞼に浮かぶ実相院です。


かつて、京都御所から移築されてきたという風格のある門に少し緊張しながら訪れた実相院。
5月1日から10日まで書院で貴重な寺宝が公開されます。

