今週の放送内容

実相院(じっそういん)
4月25日放送

古くは貴族の別荘地であった岩倉。実相院は応仁の乱の戦火を逃れるために、この地に移ったと言われています。幕末には倒幕派から逃れる為に岩倉具視が一時的に隠れ住んでいたこともありました。皇族や貴族など、格式高い人々とのつながりが深い寺院です。

写真

今週は実相院を訪ねます。


写真

実相院は、かつて皇族が住職を務めた門跡寺院です。


写真

その格式の高さの中にありながら
豊かな自然に溶けこんだ回遊式の庭園。
どこか優しく、心落ち着く佇まいです。

写真


写真

間もなく書院では
寺に伝わる貴重な寺宝が特別に公開されます。

写真


写真

学芸に造詣の深かった後水尾天皇の直筆など
皇室とゆかりの深い品々。

写真


写真

「仮名文字遣」は日本古来の正確な仮名遣いを
後陽成天皇が書き写した貴重な文書です。

写真


写真

雅な襖絵は狩野派の絵師によって描かれたもの。
四季折々の風景の中、のびやかな鶴の群れが
命の輝きを放ちます。

写真


写真

外には、高貴な人々が蹴鞠に興じた石庭。
華やかな風景が瞼に浮かぶ実相院です。

写真


写真 かつて、京都御所から移築されてきたという風格のある門に少し緊張しながら訪れた実相院。
しかし、客殿の中はこじんまりとしていてホットするような佇まい。
打ち合わせの後はお寺の方とお庭を眺めながら、長い時間話に花を咲かせて和んでしまいました。


写真 5月1日から10日まで書院で貴重な寺宝が公開されます。
番組時間内では全てをご紹介できなかったのですが、本当に貴重な品々ですので必見です。
また、書院からは普段見ることのできない角度からお庭を愛でることができるのもオススメと、お寺の方が仰っていました。
特別公開の時に是非とも訪れたいお寺ではありますが、襖絵や有名な「床みどり」を始め見どころ満載のお寺ですので、これからの新緑の季節に合わせて行かれると良いですね。


「鳳凰伝説」
作曲・演奏者:東儀 秀樹