第7章 再建された王妃のプチ・アパルトマン

 

ジョルジュ・ジャコブ
《肘掛け椅子》

1788 年、王妃のプライベートな居室は、新しい板張りが取り付けられたのと時を同じくして家具も一新された。新しい椅子はジャコブに、高級指物細工の家具はシュヴェルドフェジェールに発注された。
ここで採用されたのは、古代回帰という最新流行の規範に従った「エトルリア風」の装飾である。均整のとれたアーチ型をした椅子の背は、古代家具の堂々としたフォルムを喚起し、彫りによる装飾は、学術的な模様のパルメット〔ヤシの葉を図案化した模様〕から成る。家具一式は、肘掛け椅子4 脚、椅子4 脚、安楽椅子4 脚、化粧用肘掛け椅子とスツールと足載せが各1 脚、暖炉用衝立1 台で構成されていた。

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