「加賀鳶梯子登り」に受け継がれるバトン…
「鶯(うぐいす)の谷渡り」
片足だけを固定して魅せる、クライマックスの大技。
最も激しく、難易度が高い技のひとつだ。
はしご登り歴14年の堀江さんも苦労を重ねた。
堀江さん
「鶯の谷渡りは見せ場。意識するのは“きれいに手足を伸ばす”
“バランスを取る”“声をしっかり出す”。
習得するまで結構時間がかかったので、2年くらいは練習した。」
誰もがぶつかる壁。若手の小柴さんもそのひとり。
小柴さん
「鶯の谷渡りは苦手ですね。体を回転させるのに、あまり動かない
思ったようにできない。」
本番まで残り約1か月。
一人前の梯子乗りを目指し、練習に熱が入る。
堀江さん
「回らなかったな、もうちょっと練習やね。」
小柴さん
「はい。」
小柴さん
「うまくなりたいし、自分の演技を見た人が、
『すごい』以外の何かを思ってくれたらいい。」
伝統の技と心意気を受け継ぎ、若き鳶はいざ空へ。