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 科学で撃退 足のニオイ  #634 (2002/06/02) 

 3週連続の「目がテン!」梅雨直前シリーズ第2弾は、この季節悩まされる、足のニオイ。いったいなぜ足はこんなに臭ってしまうのでしょうか?そして足の裏の汗の意外な正体とは?結構目からウロコの、足のニオイの科学です。

   足のニオイの主な成分は、イソ吉草酸、酢酸、酪酸などですその代表格はイソ吉草酸。ん?吉草?なんと調べてみたら、吉草というのは実在する植物だったのです。その名はカノコソウ。この草、薬草でもあるのです。根を乾燥させると足のニオイがするというので、所さんがスタジオで手でつかんでみると、本当に足のニオイがしました。揮発性のニオイなので、手に着くとしばらく臭うのです。

   かきたての汗は、ほとんど無臭なのです。しかしその汗を1日放置していたところ悪臭が漂うようになりました。汗の中に有った細菌が、汗の中にある皮膚のかけらなどの成分を分解し増殖する結果、ニオイを放つようになってしまうのです。
靴と水  では足の裏は、1日でどれだけの汗をかくのでしょう?日本テレビの営業マンが実験に協力しました。朝、重さを量った革靴が、1日の営業周りの結果、夜にどれだけ重さが増えているか測ろうというのです。すると朝983グラムだったのが、夜には1006グラムに。増えた重さ23グラム、これが1日にかいた汗だったのです。実際は靴から蒸発した分を含むともっと汗をかいているんです。
 さらに驚いたのは、この靴を下駄箱に入れたところ、一晩のうちに靴内部の湿気は更に上昇してしまったのです。下駄箱は密閉された空間。うまく除湿しないと、下駄箱の中で靴は更に湿ってしまうのです!

所さんのポイント
靴内部の湿気を逃すには、2日続けて靴をはかないこと!

魚住アナの汗をかいた足の裏  足の裏の汗は、暑くてもかかない?そこで矢野さんと女性1名がサウナに入りました。するとヨード液とデンプンをぬっても足の裏には反応無し。足の裏は高温でも汗をかかないのです。
 では足の裏の汗はどんな時にかくのでしょう?その謎を解き明かしたのは魚住アナ。足の裏を拡大して撮影しながら、彼女の目の前に苦手な虫を持ってきますすると魚住アナの絶叫と共に、足の裏にジワリ汗が!
 足の裏は、精神的圧迫、ストレスの有る時に汗をかくのです(精神的発汗)手のひらと同じなんですね。高所恐怖症の人を高い所に連れていっても、カラオケの苦手な人に人前で歌わせても、足の裏にジワリと汗が出ました。

所さんのポイント
足の裏は高温ではなく、ストレスで汗をかくのだ!


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