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 潜入!地下・巨大施設  #646 (2002/09/01) 

 続々と立つ日本の高層ビル。狭い国日本ではこうして空間を広げていくしかないのでしょうか?いいえ、まだまだ空間が有りました。それが地下なのです。なんだ、地下街も地下鉄も知ってるよとおっしゃるかもしれません。しかし地下にはまだまだ知られていない施設が数多くあったのです。

レーダーで見た地下断面図
 よく行われている道路工事。舗装などの道路整備の他にも何やら道を深く掘ってます。いったい何を埋めたり出したりしているのでしょう?そこで、地上から電磁波で地下深さ3メートルまで見ることが出来る地中レーダーを使って、何が埋まっているかを探ってみることにしました。すると、

所さんのポイント
水道管や下水管、電話などの通信管、そして送電線、ガスの管が地下に埋まっていた!

 さらに送電線の電圧を家庭用に下げる変電所も地下に有ったのです。都内では40%の変電所が地下に有るということです。

 最近、地下室を持つ家が増えてきているといいます。防音に優れ、温度湿度も一定だというのですが、本当なのでしょうか?そこで地下10cm、50cm、1mの地下に温湿度計を埋めて1日の変化を見てみたところ、地下50cmと1mは温湿度変化が一定だったのです。土の中にある空気と水の層が、地下への温度や湿度の侵入を防いでいたのです。

 いいことばかりと思われた地下ですが、思わぬ弱点が有りました。なんと東京駅が浮きそうになっているというのです。調べてみると上野駅も。実は東京は地下水の豊富な所で、現在でも工業用水に使われているのですが、戦後使い過ぎで地盤沈下などの被害が出て以来、その使用料を半分に制限したのです。しかし今度は余った地下水が、東京駅だと地下4階5階まで水没させる結果になってしまったのです。そこで東京駅では200キロの巨大アンカーを130本床から埋め、上野駅では床に3万トンの重しを載せ、駅が浮かぶのを防いでいるのです。東京駅は、10キロ離れた川に、染み出た水を捨てていました。

所さんのポイント
東京駅も上野駅も地下部分が地下水に水没中!両駅とも重しで、駅が浮かび上がるのを防いでいた!!

トンネル  まだまだ地下には驚くべき施設が有りました。それは長野から群馬にまたがる山の地下。なんとここに、地下の巨大水力発電所が有りました!なんと13階のビルがすっぽり入るその地下スペース。そして1キロにも及ぶ長大な急降下トンネルも!地上のダムに溜めた水を、この急降下トンネルで勢いを付け、発電タービンを回すのです。自然保護や土地不足も背景に有りますが、こうすれば急こう配のトンネルも思いのまま。地下に発電所まで出来てしまうんですね。

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