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10歳若く見せる(秘)科学
第1147回 2012年9月15日


 いつまでも若くありたいのが女心…。アラフォー女性10人に、いくつ若返りたいか、尋ねたところ、平均は9.7歳。実際、様々な方法で若さを手に入れようと、エステやヨガなどで努力する女性の姿も。そこで今回は、各専門家に協力してもらい、誰でも気軽にできる、科学の力で10歳若く見せる方法を徹底検証しました!

①簡単にシワを目立たなくする方法とは?
 アラフォー女性に、どういう時に年齢を感じるのか聞くと…「シワ」という声が多数!中でも多かったのが、鼻から口元にできる、「ほうれい線」。では、年齢を感じさせない若さを保つ、美魔女と呼ばれる読者モデルたちは、どう対処しているのか?49歳の美肌自慢の美魔女に、日頃実践している美容法を見せてもらうと…夜、包帯の固定などに使う医療用のテープを、顔のシワが出来やすい箇所に貼り、そのまま就寝。朝には、肌に張りを取り戻せるという、卵の白身を顔に塗ります。美魔女は日夜徹底したお手入れで美肌を保っていたんです。でも、もっと簡単にシワを目立たなくする方法はないのか?顔と若さの印象を研究している専門家に聞くと…「髪型を変えるだけでシワが目立たなくなる」とのこと。そこで実験!43歳の女性の髪を、内巻きのロングヘア、サイドにまとめたスタイル、トップにまとめたアップスタイルの3パターンに仕上げ、それぞれの写真を1枚のパネルに。街で10人の方に、5秒間だけ見せ、一番若く見える髪型を選んでもらうと…なんと10人中9人が、アップスタイルと回答!別の40歳女性の写真でも同じ実験をしてみると…またもや10人中7人と、アップスタイルの圧勝!目線の軌跡実際に、視線の動きが分かる装置で、目の動きを追ってみると…アップスタイルだけは、髪のトップや顔の上部に視線が集中し、ほうれい線の周辺を一度も見なかったんです!この理由を専門家に伺うと…「人は他人を見る時に、まず外側の髪型から認知するため、トップにアクセントがあると、そこに目がとまり、顔の下方に目が行かなくなると考えられる」そうです。
 でも毎日アップスタイルを作るのも大変ですよね。そこで、専門家に他の方法も伺うと…「顔以外に目立つ色があると、そこに注目して顔の方を見ない可能性がある」との事。そこで実験!番組のオーディションと称し、若い男性を集め、2分間の個人面接を受けてもらいます。そして、面接官の頬に、特徴的なホクロをメイクで付け、面接終了後、どこにホクロがあったかを答えてもらいます。面接官は、「赤」と「紺」のネクタイをそれぞれ着用し10人ずつと対面。つまり、目立つ色があると、本当にそちらに関心が行くのかを確かめる実験です。まずはスーツと同系色の紺のネクタイから。面接後、ユージさんが実験であることを説明し、ホクロのない面接官の写真を見せると…すぐに気づき、ホクロの位置にピッタリとシールを貼ったのです。結果、10人中、半数の5人が正解!続いて、面接官のネクタイの色を赤に変えて実験したところ…なんと、正解者は10人中たったの1人。ところが、ネクタイの色を尋ねてみると、10人中4人が赤と回答!この理由を専門家に伺うと、「赤やオレンジなどの暖色系は、誘目色(ゆうもくしょく)と言って、人の注目を集める効果がある」そうです。女性の場合は、スカーフやリボン、フチが太めのメガネなどを着用すると、注意がそちらに集まり、シワを目立たなくする事ができるそうです。

所さんのポイント
ポイント1
ほうれい線などのシワを目立たなくするには、アップスタイルの髪型や、暖色系のスカーフなどで、相手の視線を顔からそらす事が有効!

②年齢よりも若く見える歩き方とは?
 さらに、アラフォー女性たちによると…姿勢が悪くなって、年を感じるという声が多数。そこで、美魔女はどんな対策をしているのか?42歳のスレンダー美魔女のもとを訪ね、姿勢を保つための方法を見せてもらうと…美魔女は毎朝1時間、自宅で柔軟や筋トレなど、10種類のトレーニングをこなし、さらに1時間のウォーキングも毎日欠かさないそうです。でも、さすがにこれを毎日続けるのは大変。もっと簡単に若く見える方法を、スポーツ科学の専門家に聞くと…「歩き方を変えるだけで10歳は若く見えますよ!」とのこと。早速実験です!20代と40代の女性、各3人に集まってもらい、服装で年齢がバレないよう、お揃いのギャルファッションに身を包み、カツラを装着してもらいます。そして、1人ずつ、ついたての間およそ10mを歩いてもらい、25m離れた位置から、若者男子3人組が、20代と40代、どちらに見えるか判定します。すると…20代の1人を40代と判定したものの、40代の3人はピタリと当てました。そこで、40代と判定された4人に、1時間、ウォーキングインストラクターの指導を受けてもらい、あるポイントを改善してもらいます。レッスン後、先ほどとは別の若者3人に、歩き方を見て20代と40代どちらに見えるか答えてもらいます。すると…なんと4人全員が20代と判定されたのです!一体どこを改善したのか、先生に聞くと、「しっかりとつま先を上げ、かかとから体重移動をさせた。」と言います。練習前後の歩き「姿勢の違い」そこで、練習前、後の歩き方を見比べてみると…確かに練習後の方が、つま先がしっかり上がっています。さらに、自然と背筋も伸び、若く見えたようなんです。
 大きな差が出た理由を専門家に伺うと…「年配の方々でも、しっかりつま先を上げて歩くと、必然的に背筋も伸び、若々しく見える歩き方ができる」そうです。さらに、「手を大きく振り、歩幅を広くすることも、若々しく見えるコツ」だそうです。

所さんのポイント
ポイント2
歩く時、つま先をしっかりと高く上げることによって、背すじも自然と伸び、姿勢が良くなり、若く見えるのだ!

③若く写真に写る方法とは?
 実は、年をとると、写真に写るのが恥ずかしいという女性が多いんです。そこで、若く写る方法を探りに、41歳の美魔女が撮影している、スタジオへ。プロのカメラマンに、若く写る秘訣を尋ねると…「若い子たちの写真の撮り方を真似すると、若く写ることができる」とのこと。そこで、渋谷で若者たちを観察すると…自分たちを携帯で撮る時、なぜかみんな斜め上から撮影していました。そこで、斜め上から撮ると、若く見えるのか、実験です!40代の女性を「上から」、「正面」、「下から」、撮影。1枚のパネルにして、街頭で5秒間見てもらい、どれが一番若く見えたか答えてもらうと…なんと10人中全員が、上から撮った写真を選択!さらに、別の女性の写真でも…またしても10人中8人が「斜め上から」撮った写真を選んだのです。この理由をプロカメラマンに伺うと…「斜め上から撮ると、アゴの下のシワの影が薄くなり、目立たなくなり、さらに上目遣いで目が大きく見え、若く見える効果がある」そうです。そしてさらなるコツを伺うと…顔を撮る時には、白いハンカチなどを下に置くとフラッシュが反射して顔が明るくなり、シワやクマが消える効果があるそうです。また、写る時、アゴを引き、顔をカメラに対して斜め横にすると、写る顔の面積が減るので、小顔に写る効果があるそうです。皆さんもぜひお試しください!



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