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これが 大阪人 最強伝説
第1148回 2012年9月22日


 去年、大阪駅に巨大な駅ビルが完成し、観光客も急増中!今、大阪は熱いスポットに!そんな元気な大阪を支えているのは…もちろん大阪人!そこで今回は、ゲストに大阪で生まれ育った、ノンスタイルの石田さんを迎え、大阪人の気質を科学します!

①大阪人の「ノリのよさ」は、何歳から身についているのか?
 東京の人に聞いた、大阪人のイメージで最も多かった、「ノリがいい」というイメージは本当なのか?ユージさんが大阪で検証!まずは、手をピストルのようにして、見えない銃で大阪の方を撃ちまくると…皆さん悲鳴を上げ、中には撃ち返してくる人も。さらに、見えない刀で襲いかかっても、皆さん見事に斬られるフリ!百発百中のノリのよさ!そこで、今度は一旦ボケてつっこむ、ノリつっこみができるか検証!例えば、「友達と電話がつながっているので出てください」と、電話ではなく、バナナを渡すと…一旦耳に当ててから「なんでやねん!」とノリつっこみ成功!その後も色々なボケに対し、見事なノリつっこみを見せた大阪人。話を聞くと…「自然に体が反応してしまう」との声。幼稚園児、バナナ耳に当てるでは、大阪人のノリのよさは一体何歳ぐらいから始まるのか?大阪のプールで、子供たちで実験してみることに。まずは中学一年生から。質問して、マイクではなくバナナを渡すと…見事なノリつっこみ!さらに小6の男子、小3の女子も、あっさりノリつっこみで対応!そして、5歳の幼稚園児も、電話の代わりに渡したバナナを、一旦耳に当て、ノリつっこみ成功!最年少は5歳という驚きの結果に!
 子供たちにノリつっこみができる理由を聞いてみると…どうやら、大阪弁を話す環境に秘密があるようです。そこで、一般家庭にお邪魔して、お母さんだけに事情を説明。カメラを設置し、家族の日常会話を観察します。すると…お母さんがネギを買い忘れただけで子供たちは一斉につっこみの嵐!さらに、大阪弁での会話は途切れることなく進み、確かにノリのよさを感じる家庭環境でした。この理由を専門家に伺うと…「大阪弁独特の柔らかさが親近感を感じさせ、立場や年齢などの壁を越え、話しやすくしていると考えられる」そうです。そして、柔らかい大阪弁の主な特徴は、①『ん』、『や』、『な』の多用。②母音を強調する。③言葉を重ねる。などが挙げられるそうです。確かに、先ほどの家族の会話でも、大阪弁は柔らかく感じ、大人も子供も、同じ目線で会話しているようでした。ここにノリのよさの秘密があったのです。さらに、専門家によると…「昔から大阪は商人の街なので、同じ身分の人が多く、対等な立場でモノを言う言葉が発達したと考えられる」そうです。

所さんのポイント
ポイント1
大阪は元々商人が多い町なので、嫌味なく、対等な立場で、柔らかい会話ができるので、自然とノリのよさが身についているのだ!

②大阪人は本当にせっかちなの?
 ユージさんが、大阪の街を歩いていると…青に変わるまでの秒数が5秒ごとにカウントダウンされる歩行者用信号を発見。観察していると、10秒の次は、なんと5秒がなくて、いきなり青に!大阪府警によると、ギリギリまでカウントすると飛び出す人がいて危険だからなんだとか…。大阪人の方に聞いてみると、「大阪人はせっかちだから」との声。では、どれほどせっかちなのか?比較のため、まずは東京で動く歩道をウォッチング!利用者100人のうち、動く歩道の上を歩いている人数を数えます。すると…東京では100人中59人が歩きました。続いて、大阪では…止まる人はほとんど見当たらず、なんと100人中98人が歩いたんです!話を聞くと…「早く目的地に着くため、急いでもないのに歩く」そうです。この理由を専門家に伺うと…「大阪は商売人が多い街だったため、『時間=お金』と教えられてきたので、大阪人はじっとしていることを無駄と捉える傾向にある」そうです。では、本当にじっとしてられないのか?そこで、たった1分待てるか実験!ルールは、アイマスクと耳栓をして、1分待ったと思ったらカウンターのストップボタンを押すだけ。比較のため、まずは東京で行った結果、10代から50代の合計25人中、16人が1分待つ事ができました。一方、大阪では、30〜40秒台が続出!結果、大阪で1分待てた人は25人中、たったの8人!東京の半分でした。でも、即席めんや駅の自動改札、回転寿司、いっぺんに小銭を入れられる券売機などの発明は、すべて大阪発祥。その気質がもとになり、素晴らしいモノを世に送り出しているんです。
 さて、大阪人は本当に待てないのか?さらに、実験です。変えたのは、1分ちょうど待てば景品を贈呈という条件だけ。そして、10人で試したところ、1分ジャストが3人!それ以外にも4人が1分以上たってからボタンを押したんです!景品がかかり、本気を出せばしっかり待てるんですね。

所さんのポイント
ポイント2
大阪人にせっかちな人が多い理由は、元々商売人の町なので、昔から「時は金なり」と考え、無駄な時間を過ごしたくないからなのだ!

③大阪人は買い物の時に本当に値切る?
 さて、東京の人は、「大阪人はとりあえず値切る」というイメージがあるようですが、実際は?そこで、大阪の商店街で人気の惣菜店をウォッチングすると…大阪の主婦たちは、当たり前のように値切り交渉をしています。専門家によると…「大阪は商売人の社会なので、堂々とお金の話をし、値切り交渉も、もし安くなったらお得!と、コミュニケーションの一つとして楽しんでいると思われる」そうです。そこで、大阪人はどれだけお得好きなのか?実験です!商店街に、裸のトイレットペーパー100個を山積みにして台に置き、「どうぞご自由にお持ちください」と看板をつけ、個数制限なしで、タダで持って行ってもらいます。ペーパー大量に持っていく女性まずは比較のため東京の商店街で行うと…皆さん、なぜかためらい設置してから30分後にようやく持っていく人が!それでも徐々に減っていき、72分で、ようやく全てなくなりました。さて、大阪では…なんと看板を取り付けた瞬間に持っていく人が現れ、早くも人だかりが!スタート後、7分で半分が消え、中には袋を広げて、10個も持って帰る人も!ご本人を直撃すると、「これだけもらえば半年は持つ」と計算しての事だそうです。結果、東京では72分かかったのに、大阪では30分で全てなくなったのです。「タダならお得で合理的」と考える人が多いのかもしれませんね。



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