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茨城県 の科学
第1264回 2015年2月22日


 2014年の10月に発表された「魅力度 都道府県ランキング」。全国およそ3万人に調査を行い各県の魅力をランク付けしたところ、最下位だったのが「茨城県」。この調査、過去6年間行われたのですが茨城県は5回も最下位という残念な結果に…。そこで、茨城県の魅力を求め県内を徹底調査!他県の人は知らないだけ!?魅力度は最下位でも実は茨城県には素晴らしいものがたくさんあった!?今回は、あなたの知らない茨城県の魅力を科学します。

①魅力度は最下位…茨城県民はどう受け止めている!?

 後藤アナとねば〜る君が大調査!地元の方に「茨城の魅力」について伺ってみると、多くの方から「茨城県は住みやすい」という意見が。さらに、そんな意見を裏付けるデータも!大手出版社が毎年行っている5つの観点から「住みやすい街」を調べたランキングによると、関東地区のランキング・トップ10に茨城県の都市が5つもランクイン!この5都市は2年連続のトップ10入りなんです。
 茨城県が住みやすい理由は「豊かさ」。茨城の一人あたりの県民所得は全国6位。関東圏では東京についで第2位!茨城県民はリッチなんです!そして、住みやすいもう一つの理由が「住宅水準充実度」。茨城県の住宅敷地面積は全国1位!その平均は130坪と東京のおよそ3倍。あるお宅では敷地の中にもう一軒家があり、これは茨城県ではよくあることなんだそう。茨城の暮らしに詳しい流通経済大学 社会学部の香川教授によると、茨城は自然が豊かな土地柄で、県全体の中で、住める面積比率もとても大きい。多くの方が茨城での生活に満足しているとのこと。じつは今からおよそ1300年前の書物「常陸国風土記」にも、この地方の事は「土地が広く、海山の産物も多く、人々は豊かに暮らし、まるで理想郷のようだ」と書かれているんです。茨城県は他の地域からみると魅力は低いけれど、住んでみると豊かで暮らしやすい場所ということがわかりました。

所さんのポイント
ポイント1
魅力度はビリだけど住みよさランキングは関東1位だったのだ!

②茨城グルメの調査で分かった、他県に魅力が知られていない理由

 東京で「茨城県」と聞いて思いつく食べ物を東京で聞くと、皆さん「納豆」との答えが。本当に茨城県の名産品は納豆しかないのか?そこで、茨城中の食材が集結するこちらの市場で調査!すると市場の方から茨城のメロンは日本一との情報が。メロンといえば北海道の夕張が有名ですが、収穫量は茨城県が全国シェアおよそ25%で第1位!しかも甘さも日本一!出荷が許可される糖度の規格でも、茨城産は夕張メロンを上回っているんです!
 さらに…レンコン、白菜、チンゲンサイ、ピーマン、水菜、卵、干し芋など、茨城県の収穫量日本一の農産物は全部で16種類もありました。茨城県には広大な土地と霞ヶ浦や利根川など豊かな水源があるので、農業が盛んなんです。しかし、これほど豊かな茨城の農産物がなぜ、知られていなのでしょうか?再び専門家に聞いてみると「茨城ではブランド化しないからPRが下手」とのこと。例えば、栃木県のいちごは「とちおとめ」。秋田県のお米は「あきたこまち」という具合に、土地の名前と商品を結びつけたブランド商品があります。しかし、茨城県にはそれがありません。その理由は、沢山作っても大量に売れるため、わざわざPRする必要がないとのこと。これが他県に魅力が伝わっていない理由だったんです。

所さんのポイント
ポイント2
野菜といえば茨城というぐらい収穫量日本一のものがたくさん!でも茨城はPRが苦手だから魅力が届かなかったのだ!

③茨城県民に聞いた"茨城県の自慢大賞"

 調べてみると茨城県には巨大な物がたくさんあったんです!茨城県水戸市にあるのは、高さ17メートル30センチのハニワ!日本最大と言われています。さらに、高さ6メートル40センチの花瓶でこちらも日本最大。この地域で作られる笠間焼きを広めるために作られました。他にも高さ15メートル25センチの白い巨人。この地方の伝説の大男・ダイダラボウの像です。そして、茨城県の中で最も大きいものと言えばご存知「牛久の大仏」。その高さは全長120メートル。手のひらに奈良の大仏が軽々と乗るという途方もない大きさです。青銅製立像としては世界最大でギネスブックにも登録されています。この大きさにはあるメリットが!担当者によると「茨城県は高低差があまりない平地なところが多いのでどこからでも大仏が見えるんです」とのこと。茨城県はその多くが平坦な土地。そのため茨城県のさまざまな場所から巨大な像を見ることができるんです!
 続いて、県民に聞いた茨城県の自慢は「運動能力が高い」。文部科学省が毎年、中学2年生を対象に行っている運動能力調査で、なぜか茨城県は常に上位にランクイン!この秘密を探るため、県内の中学校を訪ねました。授業で特別なことでもやっているのか、先生に伺うと、茨城県民体操という体操に秘密があるとのこと。実は、現在のラジオ体操の生みの親で、ベルリンオリンピックの体操選手である遠山喜一郎さんは茨城県出身!その遠山さんが県民のために作ったのが茨城県民体操なんです!茨城では、体操といえば県民体操なので曲が流れると…多くの方が自然と体が動くんです。実際やってみると見た目以上にハードで体が鍛えられます。

所さんのポイント
ポイント3
茨城県独自の体操が県民の体力向上に一役買っていたのだ!




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