ニートの雄、岸辺満(生田斗真)、36歳。5年前、長い長い家族との確執の末、覚悟を決めて県会議員の秘書の職に就いたものの、2カ月でクビに。だが母・房枝(原田美枝子)に寄生しながらのんびり暮らしている満の平和なニート生活が、ついに崩壊の危機!?
房枝が切り盛りしてきた喫茶店『ポラリス』は、3年前から休業したまま。コロナ禍のゴタゴタを経て房枝はすっかり気力を失い、老後の不安を感じる日々である。
そんな岸辺家に、姉・綾子(小池栄子)と夫・光司(安田顕)が、タケノコのお裾分けにやって来る。「お母さんは『ポラリス』もうやんないの?」。このまま店を閉めるのはもったいないという綾子は、「会社を辞めて『ポラリス』を継ぎたい」と爆弾発言!綾子に岸辺家と店を乗っ取られてしまうかもしれないと焦る満は猛反発し、売り言葉に買い言葉で「俺はこの家を売るべきだと思う」と言ってしまう――。
満の姪っ子・春海(清原果耶)が久しぶりに東京に帰って来た。口うるさい綾子に会いたくない春海は、秋葉家には顔を出さず、岸辺家のコタツでゴロゴロ。家で待っている綾子をよそに、もうすぐ無くなるかもしれない岸辺家に泊まっていきたいと言う。「私はこの家が大好きなの。『ポラリス』が大好きなの。うちの家族の誰よりもね」。すると綾子と光司がやって来て、岸辺家は大修羅場に!
「あなたどういうつもりなの?」。久しぶりに帰って来たのに家にも寄らない、LINEも無視、何よりこの間の成人式をドタキャンされたことが許せない綾子。そんな中、満が「せっかく春海が帰って来たんだし、振袖着て家族写真でも撮ればいいんじゃないの?」と成人式のやり直しを提案。春海は嫌がるものの、成人式の日にみんなで飲むつもりだったヴィンテージワインの存在を知るなりそのワインを飲ませてくれたら振袖を着てもいいと快諾。確かそのワインは、海星(杉野遥亮)の店のワインセラーに預けておいたはず。みんなで海星の店に飲みに行こうとするが、満はなぜか挙動不審に……。