そのころ陸路の長瀬は運よくバス停を発見。
しかし12時台のバスがないらしく、次のバスまでは1時間の待ちとなる。
ならば他の移動手段をと、バス停を離れ近くのスーパーで聞き込みをしてみる。だがやはりこのあたりにはバス以外に移動手段がないとのこと。仕方なく交通手段を探しながら、最寄の鉄道駅である西戸崎駅の方へと歩いてゆく。

一方、ヨット達也は相変わらず強く吹きつける風にようやく慣れてきた様子。
波に対して船体を垂直にすることで波を乗り越えるテクニックをはやくもマスターし、初心者とは思えない安定感で波をかき分けてゆく。
さらに風の扱いも徐々に体で覚えてきたようだ。
だが、このとき風速10m。いかに海の男といえど、そう簡単にあしらえるような風ではなかった。

達也の前に姿を見せたのは、養殖を行っている網。
風を受けスピードに乗っているため、これは慎重に避けたいところだが。
しかし、なかなかスピードが落ちず、図らずも急カーブを試みることに!そのとき!
転覆!しかしすぐに海から顔を出し、ヨットに這い上がる達也。
ヨットには水がたくさん入ってしまい進める状態ではない。少々時間はかかるが、ここはまずヨットの水抜きをしてから再出発となる。