このピンホールカメラとは、真っ暗な箱に小さな穴を開け、そこから入り込む光によって画像を映し出す方法。
映し出された画像は、いったん印画紙に現像し、その後この印画紙から校舎の壁へと焼き付ければ完成となる。

被写体となるのは、卒業生7人はもちろんこの学校を離れなければならない全校生徒49人の子供たち。さっそく彼らと意気投合した城島は、子供たちと共に歴史ある校舎を見て回り、障害物がなくグラウンドを望める「学習室」をピンホールカメラに使うことを決めたのだった。

場所が決まると続いては暗室作り。6年生の面々とともに和気藹々と作業を進めてゆく。彼らにとっても思い出深い学習室を、ダンボールとガムテープを使って目張りしていく。
130年の建物ならではの隙間もガムテープでしっかり埋め、暗室が完成!
グラウンドに面した窓のダンボールに5円玉を利用した穴を開け、さっそく外の画像が映し出されるか試してみることに。