達也たち一行は、ウクライナから北へ国境を越え、ベラルーシに入国。
チェルノブイリ原発から放出された放射性物質の実に約7割は、風向きなどの影響で、現在のベラルーシ側の大地に降り注いだとされる。
チェルノブイリ原発事故での汚染は概ね4つのゾーンで色分け区分され、その汚染度に伴い移住政策がとられたが、30km圏外におけるしっかりとしたその調査や政策は、ベラルーシ、ウクライナ両国の独立後、事故から5年後以降に行われたため、そのまま住み続けた人や避難移住後、戻る人も多かった。

そんな中のひとつ「ブラギン地区」は、チェルノブイリ原発の北、約40kmに位置する。
事故から10年後の統計でも人口が1/3程度しか減っていないが、30kmの立ち入り禁止区域にも隣接する、汚染度の高い地域。
ベラルーシは国土の約44%が農地で、昔から農業が盛んな国。
ブラギン地区も経営(生産出荷する)、自給農家ともに多い。
達也「DASH村と(作物など)似てるところもあるかもな」

ベラルーシは人口密度が日本の1/6程度ということもあり、30km圏外の森林、農地の除染はほぼ未着手の状態。
そして、民家が点々と建つブラギン地区に到着。
現在の人口は14200人の町。
達也「(牧場の)牛がすごい数だね」
酪農も盛んな地域で、乳製品の輸出量も世界有数。
線量計の示す値は毎時約0.11マイクロシーベルト。
雪の遮蔽を考慮しても、ゾーン分けの公表数値からは桁違いに低い。
同地区、違う場所で測っても、同じく東京と変わらない程度の数値。