一方、同じ福島市内で野菜づくりもスタート。
兼業農家の山岸さんの畑を半分使わせていただき、村でお世話になってきた浪江町の元農家の方々と共同で栽培。
城島「トウモロコシ、トマト、ピーマン。やっぱり夏野菜やね」
蒔くのは、今までの経験上なじみ深いベーシックな夏野菜品種だが、これらに昨年学んだ最新技術を活かす。

城島が持ってきたものは…
城島「苗床のハウス用にピンクフィルム」
それは、昨年8月、長野県茅野市で学んだ、光変換光合成促進農法。
ピンクのネットとフィルムは、太陽光を植物の光合成に有効な波長域に変換する特殊素材。ハウスとして使用すれば、早期収穫、収量増加、さらに糖度増加が見込める最新農業技術。
城島「長野県とは環境がちがいますけど、やってみたらどうかな、と」
まず、ネットを苗床の全面に張り、その上に一回り小さいフィルムをかぶせる。側面からの風通しも申し分なし。
このピンクの苗床で、どんな生長を見せてくれるのか?

その後、達也が訪れたのは、福島県農業総合センター畜産研究所。
県内畜産業界を支える研究機関で、放牧地を含めて約300haの広い敷地内には、様々な家畜の飼育畜舎がある。その中の一つ、黒毛和種の牛舎に、達也が会いたい人がいた。
達也「専次郎さん」
三瓶専次郎さんは、村では主に養蜂指導でお世話になっていたが、本業は黒毛和種を飼育する畜産農家。
震災後の避難移住に伴い、飼育していた牛23頭はすべて売却。廃業状態となったが、その後採用試験を受け、この福島県農業総合センター畜産研究所で、臨時職員として勤務している。